ネトフリのサンクチュアリ、全話観たけどモヤモヤが残るな…。
1話の時点では忽那汐里演じる帰国子女の新聞記者が「慣例を無視した質問をして(聖域を冒して)政治部から相撲担当に飛ばされた」ことと主人公が(いまだに女人禁制とされている)土俵という「聖域」を荒らしていくことがリンクされていたり、彼女が政治部に戻るために(取材の過程で土俵に足を踏み入れてしまったことを)相撲部屋で謝ると「女性の権利とか言う前に一人前になってくださいよ(笑)」と半笑いで侮辱されるキモさが出ていてこれからどう変わるのかと思っていたら、最終話付近では「相撲に魅入られることで仕事にやる気を出して細かいことを言わなくなった=大人として成長した」かのような処理がされててだいぶドン引いた。

あと育児ノイローゼの母親とか自暴自棄になる母親とか(これは余貴美子の演技が良かった)色々盛り込んでるわりに、全体的に女が良妻賢母か水商売か「若い働く美人」かしかいない辺り昭和すぎて……これは脚本が半沢直樹の人だと知って悪い意味で納得した。

いわゆる「意外性」の表現も女性登場人物は性的な行動の匂わせにまとまってたり、劇中アホそうな奴は大量にいるのに視聴者に嘲笑させるための毒シーンはほぼモブの「軽薄で乳がでかいだけのバカ女」と言いたげな水商売女子や港区女子に回してたりするので、最近日本以外のアジア圏の作品ばかり観てたのでほんとに現代設定か????と本気で不安になった。
主人公が付き合う六本木のホステス七海と女性記者が病院で鉢合わせしたとことかキャットファイト目的っぽい出し方で(これは七海の伏線ぽい描写を追えば事情はまあ理解できる)帰国子女の女性記者に「その服に書いてある英語の意味(ションベン工場)わかってるんですか?」という煽りさせてるのもさぁ……あのシーンだけいきなり七海がそれまでとファッションの系統違ってて違和感あっただけに、そういう役割をそっちに振るんかい……という引き方もした。海外のコメントでここがやけに笑われてるところも「いやおめーらも極度乾燥しなさいとか着てるやろ」という暗い気持ちになる要因。
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フォロー

あとひとつ、主人公のタニマチしてるヤングエグゼクティブが主人公にボコボコにされて失禁した時、ギャラ飲みで呼ばれた港区女子集団が「うわ…引く〜笑」ってクスクス笑ってくるのもリアリティねーのよ……そんなことしたら次呼ばれないしそいつがボコボコにされようと金持ってるのは変わらぬ事実だから。金払われてるんだからそこは内心どう思ってても「えー大丈夫ですかぁ🥺怖かったー!」「ほんとひどい!あ、これタオル持ってきました!」ってここぞとばかりにあまり深い事情に踏み込んだ感想は避けつつみんなでケアするよ!!なぜならそこまでではないけど似たような状況に銀座ホステス時代呼ばれてった先で遭遇したことあっから!!!

ああいうの結局「女は男の無様なさまを見てすぐに態度を変える不誠実な存在」「あいつらがオレらをクスクス笑ってくるから」っていうインセル醸成源になってると思うからほんとに撲滅したいしそもそもリアリティなくて引っかかる…

しばらくもう日本作品はいいかな…

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