承前)
なおお猫様は一人ではできないのと、まだ性欲というものがよく分かってないので、自分が欲求不満状態にあることも自覚できないです。ただなんとなくそわそわしておちつかないな、とか、ちょっと熱っぽいかな、と思ってるだけ。普段からそうしたいと思ったことを直情に果たすパッション猫でもあるので、そういう時には何も考えずに全体的に青っぽいのに擦り寄り、にゃうにゃう小さく言いながら片腕をがっつり抱きこんですりすりしたりして落ち着こうとするわけだけど、まあそれで落ち着くわけもなく、最終的に我慢の利かなくなったイデア氏に「ユウ、明日って絶対に外せない予定ってある?」と聞かれ、「ある」と答えるとキスだけで終わって寝かしつけられるが「ない」と答えた日には寮長室に最高レベルのロックが掛けられベッドに沈められることになる。
なおお猫様に誘っている自覚は少しも無いが、時を経てしばらく後には「あれ……?」と思い始め、欲求不満という状態があることを知ったあとは、やっぱりパッション猫なので、もっと直接的な行動に出ます。噛みます。甘噛みします。こうして最高ランクの誘い受けが爆誕する。
承前)
二人のこの欲が落ち着いてくるのは子供たちがそれなりに大きくなってからなんだけど、それまでは子供たちが眠った後とかに寝室を締め切って、ということもそこそこあったりする。娘を産んで双子の息子を産んである程度育った時に、四人目はどうするというのを二人で相談して、しばらくはそのままでいたけどある時に決めてイデア氏がパイプカットしてるので、言ってしまえば欲が薄れて落ち着くまでは延々と生でヤッてる。