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『男女7人夏物語』第6回
 不自然なまでに良介につっかかりケンカ腰の桃子。パっと見「イヤな人」かもしれない。
 この回は、大竹しのぶの回。
 序盤、千明と良介の関係を知ってしまってからの表情。うつろとまではいかないが、晴れやかではない。自分の気持ちを持て余す、整理がつかない気持ち。
 千明を祝福したい気持ちに嘘はないからこその「私も恋人作ろうっ」という宣言。純粋な気持ちで応援したいから。
 バスでの東京観光からのシーンは、早く良介を「嫌い」にならねば、しかし結局良介とああだこうだ言い合っている時が一番楽しい、の2つの気持ちが併走。早くせいせいしたいから2人の関係をみんなに暴露する“暴挙”にまで出て、そういう分裂気味の自分にイライラして、空き缶を蹴っている。

 最後の橋のシーンは、本ドラマの中でも最も好きな場面。桃子の表情がすごくいい。
 (良介の「それだけやないでしょ」の真意だけは、いまだに意味がよく分からない。)
 「あんたは見かけどおり、強いからな」の言葉で火がつく桃子。
 「私の何知ってんのよ」「言ってよ」
 桃子が本気で怒っていることに良介がようやく気付く。
 「私のことなんか、何にも知らないくせに…何にも。」
 通常の主題歌に乗せたラストではない終わり方が秀逸。


 

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