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『グラン・トリノ』(2008)を観た。

 後半の“事件”から最後まで、嗚咽が止まらなかった。
 終わってからもしばらく涙が止まらなかった。
 
 クリント・イーストウッドの作品を観るときの私は、おそらく他の映画を観るときの態度とは異なってしまっていて、そこがもう鑑賞の作法として間違っているのかもしれない。でも仕方ない。
 マッチョな白人男性の象徴としてさんざん暴力で物事を“解決”してきた彼の『贖罪』の道。
 2008年の時点で、頂点に達していた感がある。




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