『カンバセーション…盗聴…』(The Conversation 1974)を観た。
冒頭の公園のズームの映像から、めちゃくちゃ緊張させられて、不安な気持ちになったまま最後まで突っ走った感じ。あのズームのショットはすごいなと思う。自分が誰に注目すればいいのか分からないし、映ってるすべての人を怪しく感じてしまう。
盗聴した不鮮明な音声が繰り返し繰り返しBGMのように使われるとすごく気味が悪い。派手なガンアクションも何もないのに、すごいサイコみ。
ジーン・ハックマンは、ほんとうにすごい。あんなに自信たっぷりな様子だったのに、次第に「信用できない語り手」になっていく様子にゾっとする。
ジョン・カザール好き。ここにもハリソン・フォード出ていたのか!とびっくりしたし(そうかコッポラには気に入られていたのかと知る)、「不気味な役」のハリソン・フォードなんてとてもレアなんじゃないかと思う。