『天使にラブソングを…2』は、ストーリーがつまらなくて、何よりもデロリスがまさかの「良識ある教師」におさまってしまっている設定に納得できなくて、2~3回しか観直していない(パート1は100回観てる)。けれど、当時の自分の記憶力がハンパないのとローリーン・ヒルがかわいいのとで、だいたい覚えている。
公開当時、序盤で白人男子がラップで自己紹介しようとしたら黒人男子が「お前ら白人は、黒人からジャズを奪って、ロックを奪って、今度はヒップホップまで奪おうってのか?」と揶揄して一触即発になったシーンが強烈に印象に残って、あぁそういう構造なのかと思った記憶がある。92年とか93年とかは、まさにヒップホップのバックラッシュが起きていた時期のはずだから、あのやりとりは(おそらく)リアル。
終盤に歌う『Joyful Joyful』は大好きで、何度も聴いた。その後、「あれ?このフレーズは」「あれ?このビートは」といろんな場面で思うことがあり、たぶんあの曲はすごいサンプリングの寄せ集めみたいになっているんじゃないかと思う。ベートーベンとヒップホップのコラージュ。