『恐怖に襲われた街』
子どもたちと何観ようか困ったときのジャン=ポール・ベルモンド。
ルパンが刑事やってる…という違和感。かっこいいから許すよ。(フランスとはいえ)刑事訴訟法どこ吹く風みたいな捜査に笑う。
1にも2にも「ジャン=ポール・ベルモンドの捨て身のアクションを観よ!」という映画なので、ストーリーが冗長で、とかは気にしない。
命綱なしでビルにぶらさがる。屋根から落ちそうになる。窓ガラスを割って部屋に転がり込む。ルパンそのものだ。
ヘリコプターから下がるロープにつかまって空を舞う。通行人おかまいなしのカーチェイス。
地下鉄の屋根アクションは、怖くて観てられない。あれを許すフランスの地下鉄会社とか映画会社とか、どうかしてるだろ、と笑った。やると言ったらやるんだ、とベルモンドの政治力で押し切られたのだろうか。
義眼はガラス製…眼窩の中で割れてしまうのでは、とハラハラする。
犯人は何が目的?なぜ女優の家で時限爆弾をセット??謎のまま終わった。
女優さんが超セクシーな自分の巨大ポスターを家に何枚も貼ってたのも、殺された看護師さんが自室の壁に巨大な日本のザルをインテリアとして飾っていたのも、面白かった。