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 プチ鹿島さんの『ヤラセと情熱』、やっと読了。
 寝る前に数ページずつ読む程度のスピードで読んできたけれど、ロス疑惑に踏み込んだあたりから、寝る前の読み物として不向きになってきた。サスペンス小説並みの緊張感が襲ってくる。
 最後のあの独白、圧巻すぎて、眠れなくなってしまった。プチ鹿島さんは相対しながら呼吸できただろうか。私は文字を介して伝わる「圧」に息がしづらく苦しくなって、逃げたくなった。最後の最後であの人と会えて証言を聞けて本におさめられたのは「スピってますね」。

 真実とは何か。誠実な人ほど悩む問いだと思う。「半信半疑な感覚を楽しむ」態度には、リテラシーがぜったいに必要で、世の中の教養と知性が、その網を張っていたような気がする。その網がボロボロになって、川口浩探検隊は許されなくなった、みたいな。

 プチ鹿島さん、すごい仕事。すごい真面目で誠実。サインもらった甲斐あった。





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