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『トッツィー』

 ダスティン・ホフマンの技能に酔う。
 「男性主人公が女装して」というストーリーは、『ミセス・ダウト』にも受け継がれていたけれど昨今は見ない。異性装とセクシュアリティの問題への意識の高まりゆえ、簡単にコメディにしてはいけない、というコンセンサスの広まりは良いことだと思う。
 「男性が女優のオーディションで合格して役を勝ち取る」ことは、女性の活躍の場を男性が奪ってるわけだから、フェミ的にはどうかと思う。話の本筋とはズレるけれども。
 でもダスティン・ホフマンが女優ドロシーとして男性中心社会に殴り込みをかけ、セクハラを許さず、女性として人と交流を深めていくうちに自分自身も変わっていく有り様が丁寧が描かれていて、それがこの映画の最大の魅力。だから全体として見ればフェミ映画ともいえる。ジュリーが爽やかでいい。赤ちゃんかわいい。マイケルが生放送中に正体を明かした時のセクハラプロデューサーの反応に爆笑。
 ジュリーの父親の、指輪を返しに来たマイケルへの反応がいい。いい人だ。

 テーマ曲が、『恋に落ちて』にそっくりだな~と思ってたら、ほんとに同じ作曲家だった(笑)。
 


 

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