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Prime Videoで見られるようになったので、ヤン・シュヴァンクマイエル監督『オテサーネク』を見た。食といい生殖といい、求めるものが叶わないことにフォーカスが当たっていて、それが「怪物」として扱われること自体に引き裂かれるような辛さがある。欲望と加害性と怪物についての寓話。
異常でありつつ力が伴ってしまうことでそれは「怪物」となるのだろうけれど、異常も力も自らの外部よりもたらされるものでもあり、そこにはどうしようもない悲しさがある。
擁護のしようのない登場人物がひとりいて、これは批判されているのをちらほら見かけたのだけど、欲望をメタファーとして表現する場面ではストップモーションが使われており、それが怪物の撮り方と同じ仕方になっていることからも、テーマの上での必要があって採用された登場人物なのだと思う。撮り方はかなり映像倫理的に駄目なのではないかと思ったけど。
猫が嫌な目に遭うシーンや小児性愛にまつわる表現などが含まれるので注意されてください。

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