「おまえはいつだって冷静だよな
俺を相手にして動揺することとかねぇのかよ
俺ばっかおまえを好きみてぇじゃねぇか」
ちゅっといじけたキスが目元へ頬へ口元へと落とされる
言い返したくとも口が塞がれたんじゃ言い返せない
いくら愛しい彼といえどこればかりは言われっぱなしじゃいられない
「とんでもない
君を相手に冷静でなんていられるもんか
あまり俺を買い被らないでくれ」
この胸の鼓動も上がる体温も君にどう伝えたらいいのだろう
離れた唇からの反論は食い気味に彼の口の中へと消えていく
いつも冷静に見えて物足りないドと全然そんなことはないドにいっぱいいっぱいなヴェ
ヴェド