「この僕がこんな目に遭ったんだよ、お前なんて負けてしまうに決まってるよ」
なんで喋れるんだこいつ!
「僕がこのくらいで死ぬわけないだろ? 日野、お前が死ぬまでずっと恨んでやるからな。僕を尊敬しない態度を取ったことを後悔するんだな。ここで助けていれば、あの坂上に君がやられそうになったときに、僕が華麗に君を助けに行ったかもしれないのに」
「生憎だがな風間、俺はお前らとの協力に興味はないんだ。どうせ最後には殺そうと思ってたしな。死ぬのが早くなっただけだぜ。……それと、俺は負けないから。お前の助けなんて要らないんだよ」
「君って力だけは強いからねえ。あっ、引きちぎろうって言うのかい。痛い痛い」