陳舜臣が書いた三国志で、魏だか晋だかの政争が嫌になった役人二人が手に手を取って倭国に逃れてきて(駆け落ちか?)「ここは素朴でのんびりしていて居心地がいいねえ」「でも、最近我が国の文字や貨幣が広まってきていてなんか嫌だな。この国もあんな風になってしまうのかな?」「そうだね。でも、我々がそんなことを言うのは身勝手というものだよ」みたいな会話をしていたものがあり、やたらと印象に残っている
曹操残夢だったかな。未開とされる土地に対するユートピア幻想への批判性や、それを魏志倭人伝の時代の中国→日本でやるとことか、あらゆる意味で陳先生にしか書けない三国志だと思った
陳先生の三国志 秘密同盟を組んで八百長する劉備と曹操や、割とまっとうに仲の良い曹丕と曹植などもハチャメチャにいいのでハチャメチャに好きでした。男男の趣味も女の趣味も合うのが嬉しい。
秘本三国志から曹一族シリーズに至る過程でハピエン厨になってくれた陳先生、好きだよ…。秘本読後の「この曹丕と曹植と甄氏、なんとかならないんすか?」って感情に全力で応えてたの大分面白かった
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