〈照山 アメリカの発達障害者支援団体に インタビューしたときに、そこで出会った当事者の方々の過ごし方を聞いてみたところ、絵を描いて過ごしたり、語学の勉強をしたり、散歩をしたり、料理をしたり。
経済的には障害年金で保障されていて、就労は重視されていませんでした。支援は 「本人がどれだけ豊かに生きることができ るか」を目指して行なわれていた。〉
〈照山 それに対して、日本の場合はとにか く毎日行く所があって、そこで仕事をすることが目指されているという印象はあります。本人にとってやりがいのある仕事かどうかはともかく、まずは何か仕事をすることを良しとするようなところがある。
調査で出会ったある重い自閉スペクトラム 症の方は、就労しているものの、帰宅後は消耗し切っていて、何もできなくなる。週末も疲れが抜けないまま、月曜日になるとまた仕事。でも、就労を継続できているという意味でこの方の支援は成功事例とされて いました。〉
人類学の視点から「発達障害」をとらえ直す。その先に見えた日本社会の奇妙さとは? - 社会 - ニュース|週プレNEWS
https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2024/02/20/122283/