自分は俳句をしていますが、戦火に突入したときに、民衆の情動を愛国的に傾けるのは、詩歌です。愛国的な愛唱性ある簡単な詩歌が、コピーライティングとして親しまれる。とても危険です。

俳句は短いから、差別にも加担できるし、愛国にも加担できます。短さゆえの言えなさは、むしろ、差別や権力に利する表現になり得ます。
用心、用心。
575は覚えやすいがために、内容を無批判にするっと受け入れがちになります。

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「令和」に改元したとき、詩歌の世界ではそれを寿ぐ作品が頻出して、怖いなと思った。
「生まれながらにして尊い人」なるものを、疑っていない詩歌がだくだくと生まれた。
詩歌は怖いよ。詩歌はリズムで、その音楽的な快楽によって、愛国にも動員されていく……。

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