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山内志朗『小さな倫理学入門』(慶應義塾大学出版会、2015)読了。

教科書的なものではなく、哲学的なエッセイ。詩的なところもあり、冬の夜に読むのに向いている。
西洋・東洋の哲学を横断する、静かな思索が進んでいく。

〈一枚一枚の棚田に満月が映るように、一つ一つの溜息には名号が宿り、一粒一粒の涙には光が宿っています。泣いて悲しんでいても生きているのはよいこと、理由もなくよいことなのです。〉

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