フォロー

〈ジェンダーによる文化の差異だけでなく、幼少時に獲得した家庭からの相続文化資本の効果が、成人後の文化実践だけでなく、社会的地位形成にも大きく関連していた。このことから、学校で文化資本を学ぶこともできるが、親や家族からの影響による相続文化が、その人の人生の機会やライフスタイルと強い関連があることが、本書から読み取れるのではないだろうか。

さらに文化実践を理解する上で、職業や教育の効果、家庭文化の効果など、複数の文脈で得た文化経験が、そのまま実践につながるのではなく、社会の支配的な文化のあり方、たとえば男性はどう舞うべきかや、女性が文化的に洗練されると望ましいという、社会の中の支配的な文化定義というものが存在していることも事実である(9章 ジェンダーと文化)〉

趣味の社会学――文化・階層・ジェンダー/片岡栄美 - SYNODOS - synodos.jp/opinion/society/238

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。