週末って、まあ、そこそこ厄介なんだよ。日頃連絡取りあっている家族もSNS上の仲良くしてくださる方々も、自分たちの身近な方たちやものたちと時間を過ごすもんで。まあ、そんな時間にはぼくのことなんか忘れて穏やかな時間を過ごしてくれているなら、それでいい。ほんのちょっとだけ、「寂しい」という感情を思い出しそうになるけど、例えばたった1人、人との接触を避けるようにすらしながら、日本の冬の山々を歩いていた加藤文太郎のことを、20代の終わり頃に想像しながら暮らしていた。その頃からもう30年以上経つのに、あんまり進歩してねえな、我ながら。