#鎌倉殿の13人
ここだけでひっそり。ぽつぽつ大江どのが「一番の悪役」て言われてるけど、彼は「鎌倉政権維持」が至上命題として京都から来たわけだから、粛正、武力行使上等の覚悟決めてますよ。
政治に情を混ぜるとロクなことにならない、というのは京都の平氏政権時代にウンザリするほど経験してきてるとおもうんだな。だから「鎌倉政権」ではその轍は踏ませないぞ、との決意があったんじゃないかな。京都のキャリアを捨てて新天地に賭けた彼を「悪人」とは思わないな。
krhrさんの名演と、ミタニンの脚本の妙味のおかげでとてもスマートにクレバーな大江どのになってるけど。
私には政子との老いらくのロマンスは雑味だったなぁ。情ではなく同士として繋がってくれてたらな、と言う愚痴でした。
ミタニンがkrhrさんに色々させたかったんだろうな、と思ってます。殺陣とか、苦手と仰る笑顔とか。
とても楽しませていただいた喜びと共に、改めて史実と混ぜるな危険、を肝に銘じた大河ドラマでした。
史実でも大概な非情さの大江どのですが、彼の行いがないと、日本は中世の定義、中央集権と在地領主層の政治的統合を一定程度達成デキてなかったかもしれないのよね。本当に偉大、重要な方でした。