@waitworry She is a female
耳鼻科、待合室、ひとり残されたおれ。
耳鼻科、待合室、ひとり残されたおれ。
カラカラと扉が閉まる音が響き、静寂が訪れる。誰もいない待合室には、薄暗い照明がぼんやりと照らしている。気づけば他の患者も受付のスタッフもいない。静かすぎる空間に、不安がじわりと広がっていく。
時計の針はゆっくりと進んでいるようで、秒針の音がやけに大きく感じられた。妙に耳が敏感になっているのか、エアコンの微かな風の音さえも、肌に触れるような感覚で響く。ここは耳鼻科だから、耳の調子がいいのはむしろ当然か?そんなことを思いながら、少し笑いそうになるが、なぜかその笑いは喉の奥で止まってしまう。
ふと、待合室の片隅に見慣れないドアがあるのに気づく。「あれ、こんなところにドアなんてあったっけ…?」。引き寄せられるように立ち上がり、ドアノブに手をかけると、ひんやりとした金属の冷たさが指先に伝わった。ドアは鍵がかかっていない。ほんの少し開けてみると、黒い穴のような通路が続いている。
その瞬間、背後で「次の患者さん、どうぞ」と囁くような声が聞こえた。
俺「アインマルエスプレッソビッテ」
スタバのお姉さん「名前をおしえて?」
俺「Yuyaです」
お姉さん「わかったわ!ちょっと待っててね!」
_人人人人_
> Juja <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄