月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』配信感想
しばらくぼんやり考えて、エヴァンジェリーナの言うすべてが元通りになるというのがあの2日間に奇跡的に生還した人たちが死ぬということなら、あの終わり方もありだと思った。
でも結果が変わらないならその前の死神の葛藤(連れて行くのか行かないのか)は無意味だし、やっぱり2日間の出来事はノーカンな気がする。
エヴァンジェリーナはまたダリオを死んだ夫と思い込むだろうけど、ダリオはエヴァンジェリーナがダリオの名を呼んで結婚しましょうと言ってくれた瞬間を永遠にして、結婚はせずに今までどおり彼女を支えていくんだろうな。
子どもを二人も亡くすことになった夫婦と、自分の罪と向き合わなければいけない婚約者のことを思うとハッピーエンドではないしコメディでもないな、私の中では。
月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』配信感想
疲れた死神が週末を人間として過ごす話でコメディチックに始まったけどテーマとしては重かった。
戦争(第一次世界大戦)と疫病でたくさんの人が亡くなって、屋敷の人々も戦争で大切な人を喪って傷ついていて。
死神が愛を手に入れる物語であると同時に、人々が死を受け入れる物語でもあったと思う。
大人たちが過去を引きずっている一方、若者たちが無謀ほど車のスピードを出したりして命を軽視しているのはリアルだけどかなしい。
人間として過ごすうちに死を恐れる気持ちを理解していった死神からするとそれでも愛してくれるというオチは救いなんだけど、個人的には連れて行かないほうがよかったなぁ。
まあスタートで死ぬはずだったのだからそのまま生き続けるのも違うのかもしれないけど。
21歳の世間知らずのお嬢さんが言う「自分の命よりも」ってなんか薄っぺらいと思ってしまった。
あと連れて行かない選択をしようとしたきっかけが、新しい命という名の未来の妊娠・出産の可能性だったのすごい嫌。
好きな人の役がおばあちゃんだと知ったときはええ…って思ったけど、大事な役だったし専科さん相手にすごくいいお芝居してて配役納得できた。
ゲームと宝塚が好き。たぶんL🏳️🌈
ときおり観劇や読んだ本の感想書きます。
二次元の話→@w_chitose