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メンタル強強男と彼のお姫様のバレンタイン話込みの文具店シリーズ番外編です

pixiv.net/novel/show.php?id=21

茉莉花毎回衣装可愛くて…!izumiさんの衣装センス凄いので、皆さん是非表紙だけでも見てほしい。あわよくば中も読んでほしい

茉莉花1巻の表紙の襟と袖をベースにしたらそうなりました。あと、縁がファーの中華風マント可愛いくて

中華風マント可愛いな〜と思いつつ、茉莉花参考に7に着てほしいチャイナ衣装考えてて気付いた。これ、ハーレの制服をチャイナアレンジしただけだな、て

私も後編読めてないので、いつか是非……!

文具店シリーズは正式なシリーズタイトルを付けたいと最初から思ってるんですが、中々浮かばないまま始まって終わりました

タイトル付け苦手過ぎて、おけさんのタイトルガチャよく回します。色んなの見てる内に閃いたりする時もあるし、ちょっと変えて使わせてもらったり、ストレートに使わせてもらったり…… :daikansya:

皆さんの創作方法聞けるの興味深い。色んな書き方があるんだな〜

タイトル先行話探してきた。少な…
「花守り人の咎」「恋心、何色」「恋と呼ぶにはおこがましい」「友達、始めませんか」

普段はタイトル先行で書かないというか書けないので新鮮

1トゥートに文字数収めるのは大変だったけど、とっても楽しかったです……!朱里さん、皆さん、ありがとうございました!

1個目に頂いた絵文字リアクションが :mettya_wakaru: 多数なの笑ってしまいました

素敵企画にめちゃくちゃ遅刻参戦して申し訳ないです……。両方書きたい〜!ってなって書いてた2個目も投稿させて頂きます

酔っ払いショコラ 

ベンジャミンが私の相談事に重々しく答えた。
「酔ったふりして甘える。これしかないわ」
ちなみに相談内容は「どうすればロックマンに対し恋人らしい接し方が出来るのか」だ。今更態度を変えるのは恥ずかしい。でも少しぐらい甘い雰囲気になりたい願望は私にもある。
有り難い助言だが私は首を横に振る。
「無理」
「無理じゃない。するのよナナリー」
「二樽飲んでも酔わないって知られてるから」
「何でロックマンの前で二樽も飲むのよ!」
「ロックマンの前で飲んだんじゃなくて私が飲んだところにあいつが来たの!」
「言い訳しない!」
本当なのに。
しかし親友はそこで私を見捨てる事無く新たな助言をくれた。
「普通のチョコだと思って沢山食べてたらお酒入りで予想外に酔っちゃった作戦よ」
ベンジャミンが過去に読んだ恋愛小説にそういった場面があったそうだ。ありがとうベンジャミン、件の作家さん。
結論から言う。ウイスキーボンボンを購入する瞬間を、驚きの遭遇率を誇る金髪男に目撃されこの作戦は始まる前に頓挫した。
ただし、菓子を買うだけにしては深刻な顔だと見咎められ事の次第を洗いざらい吐かされた私は、やたら上機嫌のロックマンの膝上で至近距離からふにゃけた笑顔をたっぷり浴びる羽目となった。思ってた甘い雰囲気と違う。

自分のだって選びたいじゃない 

1月下旬、某日。次の休日はデートをしませんかと恋人にお伺いを立てると、笑顔で一蹴された。
「バレンタイン前で忙しいから無理!」
付き合いの長さに反比例して滅多に見られない満面の笑顔は大変愛らしかったが、内容は全くもって可愛らしくない、それどころか憎たらしいものだったので、すべすべの頬を反射的につねった。
当然、お付き合い5日目の恋人の機嫌を損ねて喧嘩に発展した。
舌が肥えてるあんたに渡すチョコの試作をするんだから本当に忙しいの、とヘルが眉を吊り上げる。
僕は君から貰えたなら焦げていようが生焼けだろうが塩が入っていようが完食するけど。
それらの仮定は告げず「勝負じゃないのにそこまで気合いを入れる必要があるの?」と、やんわり尋ねる。チョコをくれるつもりがあるのは嬉しいがデートを断られたのが結構悲しかったので。
するとヘルはきっぱりと。
「あんたにあげるんだから妥協出来る訳ないでしょ」
「……そっか」
「あと百貨店回りたいし」
「ん?」
「この時期にしか日本に来ない海外のパティシエさんが沢山居るの」
「ヘル?」
「催事場って太っ腹よね、まるまる一粒試食させてくれたり」
うっとり夢見心地で語るヘルに、そっちが本音だな、と僕はもう一度まろい頬をつねるべく手を伸ばした。

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