光ラハの少しふしぎな話
帰り道、ふといつもと違う道を帰ろうと思い立ち、目に入った路地へと入った。この辺りはよく知っている。普段と違う道でも問題なく帰りつけるだろう。そんな軽い気持ちだった。
いつもと違う街並みを楽しみながら、のんびり進んでいく。そうしているうちに見慣れた景色が出てきてさぁもうすぐ家だと思った次の瞬間、気がつけば元の場所に戻ってきていた。
見慣れない景色に気を取られ道を間違えたのだろうか。首をひねり再び歩き出す。
だが不思議なことにその時の俺は引き返そうという考えがとんと出てこなかった。
しかしどれだけ歩いても知った場所にまで出たと思えばまた元の場所へと戻っている。
さて困ったぞ。立ち止まり、今度はどちらへ向かって歩き出そうかと辺りを見回す。ちょっとした散歩のつもりだったのに日も暮れはじめ、次第に薄暗くなってきた。
そんな時だった。よく知った声が聞こえてくる。
ヤンキー
「オラッ、金出せや!」
ガリ勉
「…」チャリーン
ヤンキー
「なんだぁ?古くせぇ小銭だな。5円玉か?
おい、これいくらだよ?」
ガリ勉
「…六文銭、三途の川の渡賃だよ…」
ヤンキー
「…!」
ヤンキー
「三途の川って有料なんか!!」
ガリ勉
「そうだよ。あと文つながりで、早起きは三文の徳であって、得じゃないからね。三文は現在では60円くらいだから寝てた方がマシ、みたいに言う人がいるけど、本来は早起きしたらほんのちょっと良いことがあるよ、みたいな意味だからね」
ヤンキー
「はぇー、詳しいな!」
ガリ勉
「あと、君はここが弱いって事も知ってる」
サワサワ
ヤンキー
「ッ!」
ガリ勉
「勉強は終わり、遊ぼっか…」
ヤンキー
「///」
聞こえて来たのは
男性の声ですか?
女性の声ですか?
無意識の偏見に気づくことから
始めませんか?
AC(アーマードコア)
すこし不思議な英雄と、ラハの話。 光公・光ラハ。 ■ いつだってあの人は、オレにとって、憧れの英雄なのだ。
冒険者だった頃のあの人は、斧を振り回すことは得意なくせに、弓が酷く苦手だった。オレと同じミコッテ族なのにどうして弓が下手くそなんだよと揶揄うと、拗ねたように「うるさい」と睨まれた。
あの人の、不機嫌さを隠さない尻尾の動きが面白くて、オレはいつでも彼に纏わり付いていた。
距離が近かった。お互いの尾がぶつかることも多かった。その度に「近すぎるんだよ」と、彼は一歩引き下がった。
オレはそのときの、彼の困った顔が好きだった。思えばこの頃から、オレは彼に好意を抱いていたのだろう。
第一世界で再会した彼は、酷く憔悴しているようだった。あまり手入れのされていない無精ひげは、実年齢よりも年を重ねているように見えた。
オレが彼に抱かれたのは、その再会からしばらく経ったあとだ。
第一世界に夜を取り戻した。水晶公は生き長らえ、闇の戦士である彼が、大罪喰いになることもなかった。お互いが、生き延びたことに興奮していた。ある意味で浮かれていた。
勢いで彼の胸に飛び込んだ。彼はオレを丁寧すぎるほど丁寧に抱いてくれた。
彼にはないはずの尻尾の付け根を、やたらと擦られたことは決して忘れられない。「俺にはないモンだから、楽しくて」と、彼は笑っていた。
目覚めると、両眼から涙を溢れさせている彼がいた。英雄と呼ばれる彼が、こんなにも泣くことがあるのかと、オレが真っ先に感じたのは驚きだった。
「えっと……おはよう」
戸惑いながら告げると、彼の大きな体躯がオレを包み込んだ。体格差がありすぎて、オレは潰されてしまうのではないか、そんな風に思ってしまうくらいの勢いだった。
彼は抱きしめながら、ぐりぐりと角を頬に擦り付けてきた。いつもの愛情表現だった。しかしこのときは痛くて堪らず、肌が切れるのではないかと慌てて彼の背中を何度も叩いた。
水晶公だったときの頬は結晶化していて硬かったから、彼の角とオレの頬とを擦り合わせても平気だったのだ。しかし、生身になった肌は弱い。彼の角を受け止めきれない。
オレの頬にできてしまった傷を見て、彼は何度もごめんと謝ってくれた。
オレたちには、また別の愛情表現が必要になった。
「ラハ」
呼ばれて、彼を見上げる。柔和な笑みに思わずつられて、オレも笑顔を向けてしまう。
彼が身を屈め、顔を寄せてきた。キスをしよう、その合図だ。
オレは目を閉じる。彼の太く逞しい腕が、オレの背中に回される。鋭い爪を持つ彼は、こちらを気遣うように柔らかく抱き締めてくれる。それが酷くくすぐったい。
牙がこちらを傷つけないようにと、彼との口づけはいつも触れ合うだけのささやかなものだ。しかしそれが、オレにとってはとても嬉しくて仕方ない。
唇が離れる。
目を開ける。
そうしてから、視線を合わせるために、オレは膝を折り、身を屈めた。
「それで。今日のあんたは、どんな冒険を持ってきてくれたんだ?」
「それはだな……」
オレの英雄は、小さな身体を大きく見せようと言わんばかりに胸を張った。
いつもと変わらない憧れの英雄が、今日もオレの目の前で笑っていた。
ひろラハのすこしふしぎな話
冒険者がクリスタルを使うと、時折音が聞こえる。
キンッと石が割れる音、葉が擦れるような音、獣の咆哮、かすかな人の声。
他の者聞いても、そんな音はしないという。
クルルやアレンヴァルドに尋ねてみると、彼女らには聞こえているようだった。
クリスタルは、生命の残滓だ。
魂が発した最期の声を超える力が拾いあげているのかもしれない、と冒険者は考えていた。
冒険者がラストレムナントへ物資を納めにきた時、水晶の道の端でごそごそと蠢くグレビュオフを目にした。
どうにも気になって彼に声をかけると、そのグレビュオフは驚いて飛び上がった。
その足元には、砕かれた水晶が散らばっていた。
「故郷の海の浅瀬によく似た色なんだ。だから、どうしても手元に置いておきたくて」
冷静さを取り戻したグレビュオフは、そう言って更に水晶の道を削り取る。
オミクロン族から借りたのであろうか。黒い石ノミのような道具が金槌で叩かれる。それは容赦なく水晶に食い込んだ。水晶はあっけなくひび割れ、ただの欠片となる。
その瞬間、聴き覚えのある声がした。
「――――――」
冒険者は思わず大きな声でグレビュオフを制止した。
再び飛び上がる彼に、腹の底がひどくざわつくのを抑えながら諭した。
「お前ひとりなら大した影響はない。けど、他の奴らがこぞって同じことをしたら、この道は崩れてしまうから。やめてくれないか」
冒険者の言うことに納得したグレビュオフは去っていった。
誰もいなくなった水晶の道に、冒険者は腰掛ける。
グレビュオフがつけた傷跡をしばらく眺め、いたわるようにそっと撫でた。
『これからもあの人と、どこまでも共に――』
水晶が砕ける時に聴こえたグ・ラハの声は、彼が道になった時に想ったことなのだろうか。
おそらく、本人に直接尋ねても答えは返ってこないだろう。
冒険者は上を向いて目を閉じ、深く息を吸った。
今日もバルデシオン分館で忙しくしているであろうグ・ラハの姿が浮かぶ。
会いたい。
冒険者は立ち上がると、オールド・シャーレアンへその身を飛ばした。
少し不思議?なひろらは? ごん、お前だったのか……
ある日、IDで素数ギミックが出来なくて詰んでる胸筋ぱっつぱつの中年男性冒険者の代わりに素数ギミックを解いてやったらは、冒険者はDPSなのに意気揚々とIDを突き進むので心配になってこっそり後をつけ先釣りしては死にかける冒険者に程よく回復魔法をかけてやり冒険者が無事ID攻略したのを見届けてから分館に帰る その日から委員会宛に支援物資として食料や寄付金が届き不審に思いつつ厳しい審査通ってるし大丈夫だろう良い人もいるものだと一同は喜ぶ その夜、らはがいつもの様に徹夜で読書に耽っていると部屋の外から怪しい物音が聞こえ、杖を手に恐る恐る廊下に出ると大きな怪しい人影が!思わず杖で殴打するとクリダイが乗ったのか怪しい人物は一撃で倒れる そっと杖の先に光を灯すとそこには見覚えのある立派な胸筋が映し出された……
「黒のAAは1固定だろ……」「オレ、オールラウンダーだから……」
グラハティアの少し不思議なところ
ゼノスが入ってるヒカセンを一目見てニセモノと見抜いたのはなんでなん????と未だに宇宙猫顔になる