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いま、こころも身体も不安定が過ぎる状態になっていて、「いよいよここからだな!!」と少年マンガふうに笑う中性的なギザ歯の子がイマジナリーに存在するようになってる

「響 〜小説家になる方法〜」のエピローグで、芥川賞・直木賞を最年少でかっさらった響が、海外でなぜかライブハウスにいって鳴かず飛ばずバンドに対してリリックを書いて「こ、こいつ何者??」みたいになるやつやってましたね

オリジナル曲をやる話にすると、「プロを目指したが鳴かず飛ばずで厳しい現実のなかいまもバカをやってるぜ」系の話になるか、完全に振り切って「Beck」みたいに頂点まで駆け上げる話になるかのどっちかしかできない気がしますね……

学園祭とかの校内イベントでは有名曲のカバーじゃないと受けないし、学校を舞台にした日常系話ではコピーバンドじゃないと逆にリアリティがない気はしますね。オリジナルバンドはライブハウスが主戦場になる(そっちは完全に創作界隈になるのでまた別の評価軸になる)から、ガルクラみたいなプロを目指す話になるはず……(だからけいおん!がオリジナル曲をやるのはかなり不思議

でも「けいおん!」で曲をつくるシーンとかありましたっけ? Wikiみたら紬が全部つくってるそうですけど……

カラオケ文化に近いものがあるのはすごく感じます

自作曲やるひとたちはそのうち外部のライブハウスとかで演奏するようになるので、たまに見に行くと「やっぱり学園祭のコピーバンドとは全然違ってかっこいいな~」とかは思ってました。ただ、そっちはプロへ行く道で(実際メジャーデビューするひとたちもいた)、そっちはもう「ふつうの軽音部」の範疇の外という印象でしたね

たしかに軽音部って、コピーバンドなのに、オリジナルのバンド名をつけてイベントやってるのって面白いですね。二次創作的な文化なのかしら(こういう言い方もなんですけど「ごっこ遊び」的な楽しさもあるんですよね

ななめのさんのおっしゃる感じめちゃくちゃわかります! 軽音部の大多数にとっては「演奏が上手くなる」というのが大きな目的なので、高難度の演奏をこなすバンドが評価される。「オリジナルだけど技術は普通」と「コピーだけど高技術」では、後者のほうが評価される雰囲気もあった気がします

オリジナル曲をやるのは、バンド単位なら3~4バンドに1バンドくらいだったような。コピーだけで満足する/演奏技術を高めることだけを突き詰めるひとのほうがやっぱり多いので。でも、オリジナル曲のバンドというと、やっぱり一目置かれる存在ではありましたね~(わたしはそこまで行きませんでした)

わたしも軽音部にいましたが、楽器の場合は(小説とは違い)まず「演奏技術の習得」というプロセスが必要なので、既存曲を演るという行為になんの屈託もなかったですね。むしろバンドをやることが「創作活動」だという意識が(少なくとも初期は)なかった気がする

『「感情」から書く脚本術』をポチってしまいました。フィルムアートさん、カクヨムの無料小説講座は販促効果ありですよ!!

鮎川ぱて「ボーカロイド音楽論」を今更ぱらぱら読み始めてるんですが、これは必読書でしたね……。冒頭からボカロを「アンチ・セクシュアル」と「(個人の)分裂」という視点で解き始めてて、凡百のボカロ論とは一線を画してます

稲むりさんはこの曲で初めて知ったけどやっぱり合成音声の「音」としての使い方がすごく自覚的で素敵。0:44あたりからの足立レイの声(音)の使い方とかめちゃくちゃ最高……

稲むり「レトロフューチャー・ビーイング」
nicovideo.jp/watch/sm42044823

ボカロを能動的にチェックするのってそれなりに面倒ですが、6年続いてるのはやっぱりいい曲に定期的に出会えるからだなって思います。
今日会えたこの曲とか、合成音声が楽曲の音と溶け合っていてずっとこの世界に漂っていたい……

稲むり「雑踏の気持ち」
nicovideo.jp/watch/sm44246685

でもわたしの構想中の話はうまく三幕に当てはまらないんじゃないかなー、たとえば飛浩隆「自生の夢」みたいに三幕になってないけどめちゃ面白い話もあるんじゃないかなー、とか思って読み返してみたら「自生の夢」にもしっかりPP①とPP②があるじゃないですか……!

・ルックバックのPP①は京本との出逢いによって藤野が自分を「描く」ひとなんだと自覚するところ。そこらから「描く」という本作のメインテーマが前傾化する。
・劇中最大のショックとなる通り魔事件がMP。だから、衝撃的ではあるけどテーマに直結はしてはいない。
・その少しあと、藤野が京本の自宅の部屋の前で「描かなければよかった」と思うシーンこそが作中テーマを揺るがすPP②になっている(PP①の対照にもなってる)。
・だから第三幕を経ることで、藤野がふたたび「描く」ことには意味があったのだと思い直すラストに至り、テーマへの答えが示される。

第一幕のインサイティング・インシデント(藤野が京本の絵に驚愕する)、キイ・インシデント(京本にファンだと告げられ漫画家を目指してると言っていまう)も完璧だし、これ脚本術の教科書じゃないすか……!?

第一幕・第二幕のラストにおかれる2つのPP(プロットポイント)と、第二幕の中間におかれるMP(ミッドポイント)の違いが曖昧だったんですが、PPは物語のテーマに関わる本質的な転換であって、物語進行上の大きな出来事となるMPとは違うんですね。

今更カクヨムのフィルムアート社小説講座の三幕構成をつまみ読みしました。基本が端的にまとまってるので素人にはとってもためになる……。

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