月姫と太陽の君
深く深く繋がって、沢山の太陽の力を貰った月姫は朝、髪の毛を引く感触に重い瞼をあげた。
映りこんだのは大好きな太陽の色。手を伸ばしたら指先をぎゅっと握られる感覚にん?ってなれば小さい何かが自分の指にすがりついていた。
「ななりー」
「えっ…えええ?!」
十三夜のおはなし
6「十三夜?」
7「十五夜が満月だとすると十三夜は満月の手前の少し欠けた月のこと。月神が降臨されてこの世界の豊穣を約束してくれる日」
6「神って君のことじゃないの?」
7「神様は神様よ!恐れ多いし…月神様は男神の姿だし」
6「そうなの?太陽神は女神様だからてっきり…」
7「十五夜では月神様に力を奉納するお祭りで、十三夜ではその礼として月姫が月神様の降臨に際してその豊穣の力を授かるの」
6「……どうやって?」
7「どうって、なんかキラキラ〜ってしてふわふわ〜てする」
6「……僕の前で君に触れる訳じゃない?」
7「触られたことはないわよ?」
6「そう…」
好きなものを好きなだけ。よく見えないものが見えてますがそっとしといてください。食べ物と推しの話しかしない。