当日から大量のキャンセルを受ける中でできること、やるべきことの整理をしていたんだけど、その中で春に開業する新幹線延伸の際に能登のことをPRしてはどうか?て案を出したところだったんだよね。。。週明けの臨時組合会議で提案してもらうけれど、被害のない温泉地もであっても同じ県内となれば当然コロナ禍再び状態の惨状であり、しかし同じ県内のしかも皆それなりに知った顔の温泉地のことを思うと、自分のところは大丈夫です!来てください!なんて言えるわけもなく、、、なかなか苦しい状況。映像の旅館さんのことは良く知っているところで、、、さっきインタビューされてた方にメールもしたら返信も来たとのこと。助け合う必要がある。能登の再興は非常に難題となるだろうけれど特に和倉温泉は長くリーダーシップを取ってきた土地。きっと出来る。
少し吐き出し。
能登は金沢からでも先端まで通常時で3時間かかる場所。秘境とも言えるからこその風光明媚さのある土地でもある。今回はそれが救援のハードルを上げている。幹線道路は島を縁取るように走る国道一本。電車も途中まで。空港は使えない。ヘリが降りられるような土地も少ない。港は隆起で壊滅。元から電波が届きにくい上に停電が重なり県内でも情報が入って来ていない。
何度も旅行している土地で思い出も多い。七尾和蝋燭、和倉温泉、わくたまくん、志賀町の貸別荘、輪島の朝市、珠洲市の二三味珈琲、マルガージェラート、千枚田、塩田、花嫁のれん、能登芸術祭、能登島ガラス館、のとじま水族館、いしり醤油、名酒の数々…。仕事で非常にお世話になっている人もおり、同業者もたくさん。知った顔が多い地域。
石川県は縦に長い県で能登地域はうちから京都と同じ距離という離れた場所なりに風景も文化も異なる地域。高速を走るうちに赤瓦が多い加賀地域から黒瓦の古民家風景になるのも印象的だった。その黒瓦屋根がぺしゃんこになっているのを見て言葉を失った。
甚大な被害を受けた地域を思うと胸が潰れそうな気持ちだが、先のことを考えると目の前の仕事はしなければならず平静を保つことにエネルギーを割いている状況でもある。先は長い。始まったばかりだ。