オイルショック前
「現函館駅に新幹線駅を作る案も検討します。」
（実は矢不来のあたりから橋か埋没式の海中トンネルで抜く案があった。
　さすが列島改造論の頃だ。）
オイルショック後
「現函館駅は無理目となりました。新函館駅という名称にしますし，新函館－函館の輸送も国鉄で面倒みますので許してください。」
※考えてみればこの時に函館市電の延長ができていればよかったんだけど，赤字が問題になっていたからなあ既に。
　昭和20年代の大黒字をkeepできていれば……（市の一般会計に組み入れていた。）
並行在来線廃止方針後
「新函館－函館は並行していないし，過去の約束もありますので，３セクにはしません。」
盛岡からの延伸が決まったあたり
「新函館－函館は並行在来線となり３セクになります。」
北海道上陸が決まったあたり
「北斗市からのクレームがうるさいので「新函館北斗」にします。」
※JRのカタを若干持つと北斗市は「北斗函館」を強硬に主張していたので，みんな「新函館って略すよね」って方をとってくれたのはまだ配慮した方。

これだけ約束を破られた函館市民は，「在来線を維持してくれるなら新幹線に異は唱えないけど，新幹線のために在来線を３セクにするなら絶対同意できない。」と言ってそのようになったはずなのに，なぜか，あの手この手で在来線を廃止されそうな佐賀県民なみに怒っていい案件なんだけど，まあ具体的な行動は起こしていないし，「札幌行くのに乗り換え必要になるんだよ」って気づいていない市民の方が多い現状。
なにせ新函館北斗開業で在来線青森駅まで2回乗り換えが必要で値段が2倍になったのに30分しか縮まらないこと（連絡船の頃から北海道上陸直前まで乗換不要だった）を今も知らない市民が多いし，はこだてライナーがロングシートだってことを市や商工会議所トップが直前まで知らなかったし。
……要は，新幹線に乗ってくる観光客は気になるけど，自分が乗ることを考えてないのよ……。

おおもとの話，JR北海道の危機がここまでだって知られる前のまだ景気よくていくらでも金出していた時に，「函館市電乗り入れのための設備投資分ください」ってやって，函館市電を新函館北斗に乗り入れさせ「函館に来るには「北斗」で降りて，函館市電に乗ってくださいね（はあと）」ってやった方が，駅名にこだわるよりよほどよかったし，札幌延長されてもダメージ少なかったと個人的には思っている。

なお，函館－新函館北斗は約20km。
東京－横浜，東京－松戸，大阪－高槻，大阪－芦屋間に相当。