ガルマは自分の居室のキッチンで、真剣な表情でうどんを作っている。彼はうどんの出汁の味にこだわり、何度も試作を繰り返しているが、どうも満足いく味にならない。そこに、シャアがふらりと現れる。シャアの目にはいつもの冷静な光が宿っており、彼がガルマのうどん作りに何か思惑を抱いていることを匂わせている。
ガルマ: 「ふむ…どうしてもこの出汁の風味が足りないんだ。どれだけ昆布や鰹節を試しても、何か物足りない気がしてならない…。」
シャア: (ゆっくりとガルマに近づきながら)「フフ…ガルマ、こんなところでうどんを作っているとは、君も随分と多忙なようだな。だが、料理にも戦略が必要だということを忘れてはいないか?」
ガルマ: 「シャアか。まあ、息抜きというものだよ。だが、このうどん、何かが足りない。まるで、戦局を動かす決定打が見つからないかのようだ。」
シャア: (考え込むふりをしながら)「決定打か…それは重要だ。どんなに材料を揃えても、最後の一押しがなければ勝利には至らない。しかし、ガルマ…君は本当に必要なものを見落としていないか?」
ガルマ: 「必要なもの?一体何が…?」
シャア: (少し微笑を浮かべつつ)「君が作っているのは単なるうどんではない、ガルマ。『ガルマ・ザビのうどん』だ。そこに込めるべきは、単なる素材ではなく、『誇り』ではないか?」
ガルマ: 「誇り…?」
シャア: 「そうだ。ザビ家の名にふさわしいうどんを作るためには、ただの出汁では足りない。『秘伝の調味料』を加えるのだ。例えば、少しの砂糖や、醤油のバランス。甘さとしょっぱさの絶妙な調和こそ、君のうどんを特別なものにするだろう。」
ガルマ: 「なるほど…確かに、甘さのバランスを取ることは思いつかなかった。だが、シャア…なぜそこまで詳しいんだ?まるで私のうどんに興味があるように聞こえるが。」
シャア: (微笑みながら、視線を少し外す)「フフ…ガルマ、君が作るものに興味があるのではない。君がどのようにそれを作るか、その過程こそが私にとって興味深いのだ。」
ガルマ: 「過程だと?料理は結果が重要だろう。美味しいうどんを作れなければ意味がない。」
シャア: 「そうとも限らないさ。勝利はいつも結果だけではなく、その過程に隠されているものがある。君がうどんを完成させる瞬間、それが君の成長にも繋がるだろう。」
ガルマ: (少し不安げに)「成長…?シャア、君は私に何を期待しているんだ?」
シャア: (意味ありげな微笑を浮かべながら)「ガルマ、うどん作りも戦いも、最後に決め手を持っている者が勝者だ。君がその手に何を掴むか…それを見極めるのが私の役目だよ。」
ガルマ: (さらに考え込む)「シャア、君は何かを企んでいるのか?単に私にうどんを美味しく作らせたいだけじゃないような気がする。」
シャア: 「フフ…君に美味しいうどんを作らせる。それが目的なら、何も悪くはないだろう。だが、ガルマ…君がその先に見つけるものを、私は楽しみにしているだけさ。」
こうしてガルマは、シャアの不可解なアドバイスを胸に再びうどん作りに挑むが、その裏でシャアは何か別の思惑を抱えているようであった。シャアの真意がどこにあるのか、ガルマにはまだわからないままである。
きのこの山とたけのこの里の議論がさらにヒートアップする中、五飛はその怒りを抑えきれず、ついにアルトロンガンダムに乗り込んでカトルとの決着をつけようとする。カトルはサンドロックを用意し、戦場が形勢される直前の緊迫したやりとりが展開される。
五飛: (激昂して)「カトル!貴様の甘さに付き合う時間はもうない!たけのこの里だと?そんな軟弱な菓子が何を象徴しているか、まだ分からないのか?俺はきのこの山を選ぶ。それが強者の道だ!議論は終わりだ…今こそ戦場で決着をつける!」
カトル: (少し困惑しつつも毅然と)「五飛…こんなことで戦う必要はない!僕たちはただ、意見を交換していただけだ。『たけのこの里』の良さを理解してもらおうと思っていたんだ。でも、君がそこまでこだわるなら…僕も退くわけにはいかない。」
五飛: (アルトロンガンダムに乗り込みながら)「言葉では伝わらないなら、力で示すまでだ!お前の曖昧な理想も、たけのこの里の柔弱さも、戦場で粉砕してやる!このアルトロンで、きのこの山の力を証明する!」
カトル: (冷静にサンドロックに乗り込みながら)「五飛…僕たちはガンダムを戦いのためだけに使ってはいけないんだ。でも、君の気持ちに応えるために僕も全力で向き合おう。『たけのこの里』は、ただ甘いだけじゃないんだ。そのバランスが人々を幸せにしているんだよ。それを戦場で証明するつもりはないけれど…君の暴走は止めなければならない。」
五飛: (怒りを爆発させて)「甘さに溺れるな!たけのこの里の脆弱さをその身で感じるがいい!アルトロン、出撃する!」
カトル: (静かに覚悟を決めて)「僕も行くよ、サンドロック…この戦いに終止符を打つために。」
五飛: (アルトロンのドラゴンハングを発射しながら)「たけのこの里など、俺の力で叩き潰してやる!見ろ、カトル!これが戦士の力だ!これが、きのこの山の象徴する強さだ!」
カトル: (サンドロックのヒートショーテルで受け止めながら)「五飛…!僕はたけのこの里を守るために戦っているんじゃない。君の心にある怒りと過激な思想、それを止めるために…!」
五飛: 「止められるものか!このアルトロンの前では、お前のような軟弱な理想など無意味だ!きのこの山こそ、全ての答えだ!」
カトル: (反撃しながら)「君はきのこの山に何を求めているんだ?その強さだけでは、戦いは終わらない!本当の強さは、戦わずに理解し合うことにあるんだ!」
五飛: (さらに苛立ち)「黙れ!俺はもうお前の甘い理想に付き合うつもりはない!俺が正しいことを、この戦場で証明してやる!」
激しい攻防が続く中、二人のガンダムは火花を散らし、きのこの山とたけのこの里の議論は過激な戦いへと発展。五飛はますます戦闘への執着を強めるが、カトルはその激しい怒りの裏にある真実を見つめようとする。
【次回予告】
果たして、五飛の怒りはどこに向かうのか?カトルは彼を止めることができるのか?次回、「きのこの山 vs たけのこの里:最終決戦」!
絵文字リアクションには積極的に乗っかるタイプ。
自身はドールも好きだったりする単なるヲタク。
あくまでも、個人的な観測範囲と見解の話です。