十代のころ、本好きのひとたちから本を勧められて、その本も読んでいないので楽しみです、いつ読めるかわからないけど読みます、というと、これからこの面白い本を読めるのは素敵なことです、というようなことをいわれた。え? その本も読んでいないの? みたいな、マウントを取る、みたいな反応ではなく、皮肉でも自慢でもなく、これから面白い本を読めるのは幸せ、自分もまた読むのが楽しみだといわれて、読みたい気もちが高まった。
そういうひとたちにそのあと付け加えるようにいわれたのは、年を重ねたりすると、以前は面白かった本が面白くなくなるかもしれないし、面白いと思わなかった本を面白いと思うかもしれないということだった。
『魂に秩序を』(マット・ラフ 著、浜野アキオ 訳)は、リンクした版元の書影2枚のうちの帯がついているほうのその帯を見ると、物語の特徴が紹介されている。
読者によってはフラッシュバックしてつらい内容かもしれない。わたしは読みやすい日本語で、内容も面白いと思い、希望を感じたけれど、十代のわたしが読んだら同じように思ったかどうかはわからない。でも、この本をそんな多感な時期に読みたかったとも思う。もちろん、この本がすぐに翻訳されたとしても、とうに十代ではなかったし、机上の空論にすぎないけれど。
2003年に原書が出て、ジェイムズ・ティプトリー・Jr賞を獲得したとき、SF好きの友人から読め読めと勧められたけれど、この分量の重層的な物語は読めるわけがない、達意の日本語の翻訳書をプリーズ! と念じて20年が経った。翻訳書が出て本当にうれしい。
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