#ReL150字
6/ーーそれから、彼はルシェ自身でもあった。そのようにルシェは知っていた。
自分の肉体と、そこに宿る魂は、魔術の力でセレイネイドから造られた。自分はホムンクルスなのだと。しかし彼であった記憶はなかった。
故にルシェはそれ以上の事を伝える事を躊躇い、口にしなかった。
#一次創作
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#ReL150字
5/ルシェに差し出された一枚の写真。
そこに写る少年を、サレンアーデは探しているという。
「そっちの研究所から先の居場所がわからない。セレイネイドっていう名前なんだけど…」
ルシェはその名前に聞き覚えがあった。
「セイリオの友人だったよ…」
自分の製作者の友人だった。
それからーー
#一次創作
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#ReL150字
4/「ルシェ、ね。俺はサレンアーデ。サラと呼んでくれて構わないから」
戸惑って溢れた言葉は、別の音となって拾われ、子供はルシェと呼ばれることになった。
サレンアーデと名乗った男はそれから部屋の明かりを灯す。
光に満ちた部屋は白く、色を取り戻した世界でルシェは人形ではなくなった。
#一次創作
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#ReL150字
3/「こうしていれば人形に見えるでしょ」
部屋の窓を塞いで子供は窓辺の椅子に座り虚な目をしていた。
その光は眩しすぎて痛みだった。
「外がこんなに光ってるなんて知らなかったよ…。え?名前は何かって…る…」
ルカと言おうとした。
本当にそうだろうか…?戸惑いは吐息となって溢れた。
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#一次創作
#ReL150字
2/「このまま放っておけば、いずれ沈むよ…」
砂をうまくこなせず子供は転んだ。
「残念ながら」
男は手を引いて立たせた。
「その価値は?」
子供はまた問いかけた。
「残念ながら」
それはまるで謎かけ遊びのように。
子供は振り返る、消えていく藍色を想って…。
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#一次創作
misskey をもう一度始めました。
https://misskey.design/notes/9k6plo2bj5 [参照]
のんびり生きています。
アイコンはオリキャラのるったん。
自己創作のオタクです。
まどろみの庭とReL(れる)という二つの世界がある。