ファースト・カウ見たよ キング・ルー
そういえば私はキング・ルーみたいな男がめちゃくちゃに好きだった
どんな環境にあっても品の良さを失わず聡い男が人生最良の伴侶を得る、そして相手のために尽くすというのが本当に好きで…
(伴侶、結婚相手という意味だけでなく「一緒に連れ立って行く人」という意味があって良い)
そういうキングがいいなと思ったのが今まで生きてこれたのが奇跡的なくらい温厚なクッキーというのもウワーーッとなる
クッキーはキング・ルーより野心も商売っ気も強くないけどキング・ルーは自分に合わせて「矯正」しようとしないし、逆にクッキーの意見をかなり汲んでいるのでそんなに好きか……?とビビる 単に柔軟すぎるだけかもしれないけど
(最初は農業やりたいって言ってたのにいつの間にかクッキーの夢のホテル業に乗り気になってるし)
余談だけど監督の作品群のテーマが「忠誠と献身」と評されててアッ……(理解)だった
ファースト・カウ見たよ ネタバレがあるよ
ホテルを!!!!!経営させてやってくれよ!!!!!
無駄のない静謐で美しいエンディングではあったけれどけしてハッピーエンドではない
名前も力もない人間にとってあれが当時の現実と言われてしまえばそれまでですけど…
知恵が働きタフネスで野心もあるキング・ルー、今まで通りうまく逃げおおせることもできただろうにそれを選ばなかった、二人でいる安心感が生存への渇望を上回ってしまったことを思うと、冒頭のウィリアム・ブレイクの詩がジワ〜ッと効いてくるしこれを打ちながら泣いてる
キング・ルーの演者のオリオン・リーさんの声があまりにも良すぎて、この声に励まされたら頑張っちゃうし何言われてもちょっと信じちゃうよ……とうっとりしていた
絶対舞台役者もやってるだろうなと思ったらパンフにそのように書かれていてにっこりした
セリフも説明も少なくてびっくりしたけど、キングが家に戻ってくると窓枠にできたてのドーナツ?クッキー?がちょんと置かれてて、それを何も聞かずに取って食べるという仕草が自然すぎて感動した
家にはふたりしかいないし親密な関係であるならばセリフなんていらないんだ…
成人済 | てねっと | ⚠️プロフィールが空欄の場合は承認していません | 妄想は🔒で話している