ひろし×人魚ラハの見たいとこだけ7
「っ、、!!」
「俺さ、東方で加護を受けたから、水中でも生きていけるんだ」
「……!! ぁ、ぅ、……その、それだからと言って、きすをしていいとは……っ、こら!んんぅ」
あの頃から変わらず感情表現の豊かな尾鰭が見えて、ひろしは何度も水晶公の唇を食む。初めはぎゅうと目を閉じていた水晶公も、次第に眉間の皺を和らげて口の先の甘露を求めた。
「冒険譚のラストにゃおあつらえ向きだろ。キスをして魔法がかかりましたって」
「……そ、それを言うなら魔法が解けるだろ……っ、ぅん」
力を抜き、足と尾を絡めていたはずが次第に足と足へ変化していく。それは水晶公が言うように魔法が解けたのではなく、ひろしから送られるエーテルによって人の姿に変化する魔法が編まれ出したからだ。しかし騎士の鎧に白い柔肌が添えられてゆく様は、確かにおあつらえ向きな終幕の一場であった。(完?)
光ラハとかラハ光を書く。