ハル @haru_halll@fedibird.com

That's what I always suspected...

#daleks #cats #scifi #sciencefiction #drwho #worlddomination

2/24（土）G08浮遊点+在処
いつきさんとの合同スペースで参加します。期間はGOシーズン1のロケ地とイベントレポ本（再版分）、新刊はその追加版でシーズン2のロケ地を少しまとめた冊子です。
https://booth.pm/ja/items/5507616

高い戦闘能力を持ちながらも奴隷同然に扱われてきて、自身の尊厳を守るために戦うことを許されたことがないので自分よりはるかに戦闘力で劣る相手にも常にうっすら恐怖と嫌悪を感じているし、そういう境遇に同情的で自分を人として尊重しようとする相手と出会っても困惑と不安からついつい皮肉っぽくなったり相手を拒絶しようとするような態度を取ってしまうが、なんだかんだ情が厚くて献身的だし戦えばめちゃくちゃ強くまた自分の肉体の損傷を必要コストとして扱うバトルスタイルを取るキャラが好きなオタク、そういうキャラの一人称で進行する話なので読もう！

『マーダーボット・ダイアリー』の主人公、意図的に知能を落とされた純真無垢な愛玩ロボとその所有者との関係性に嫌悪や疑念を感じつつも、愛玩ロボと所有者の間に当事者同士としては本気の情愛があることを否定するのが愛玩ロボの尊厳に対してあまりにも冷酷なので葛藤するくだりとか大変よかったです。

眠れないので最近読んだ本の話をするけど、『マーダーボット・ダイアリー』シリーズは知性と人格があり体が人体そのものではないキャラクター達のコミュニケーションや仕草の描写が色々あってめちゃいいですよね。

ロボ（実際の所ロボというより人権がないサイボーグな気もするが）と宇宙船を制御する人工知能が船内の人間にわからないように密談する描写として二人の間でだけデータの送受信が行われてたり、人間が知覚できない照明の揺らぎで感情表現する描写があったり……。

『マーダーボット・ダイアリー』、かつて自分の意志と無関係に体を制御されて大量殺戮を実行させられたという過去を持ち、人格と呼べるだけの知性や思考を持ちながら人間にモノとして扱われてきたために悲観的で繊細な人型戦闘ロボの一人称で進む小説なのでそういうのがお好きな方はぜひ読もう。