iPhoneの価格をスターバックスのバリスタの時給で換算してみる。
ロサンゼルスの時給は$16.11だから62時間働けばiPhone15 Proが買える。
日本の時給は1,140円。159,800円のiPhone Proを買うには140時間働かなければならない。
私は貴族探偵がドラマ化した時のジャニオタとミスオタの交流を覚えてるけれど、ドルオタ側の人たちは原作付きドラマの主演が決まって、最初ピリピリしてたんですよね。
大体原作ファンやジャニーズアンチ、それを見込んだ下げ記事記者から否定的な文言がわーっと出てくるから。ジャニーズは歌がヘタ、演技がヘタ、原作のイメージが台無し…という前提で話をされると身構えてる。
しかし貴族探偵は麻耶雄高というミステリ界でもピーキーな作者の本で、それを月9でジャニーズのアイドル、しかも嵐の相葉くんでやるのでミスオタ全員「無謀か?!」「あんな国民的アイドルのきらきらした青年に麻耶作品をやらすのか?!」という衝撃がデカくて、「そんなすごいメジャーなお方にやってもらっていいんですか…?」と挙動不審になってたので、それがジャニオタさんの心の武装を解いていった。最終的にドラマも良作で幸せな出会いになった。
母数はとても多いし日本のTV番組を網羅する強い事務所だけど、連綿と続いた「まなざし」への蓄積もあって「身を守る」ポーズをずっとしてきた人たちでもあるんだな、と思う。
男性アイドルのファンをめぐる諸々ってめちゃくちゃめんどくさいんですよ。特に日本だと。
「ちゃらちゃらした若い男にキャーキャー言う女」というミソジニーを男も女も、ファンですら内包しているし、宝塚に匹敵する『ファンの掟』、腐女子(とあえて書きます)の『自治ルール』めいた同調圧力も強固だし…。
(ファンが「内包するミソジニー」問題は先達の韓ドラファンの人々が思い切り粉砕してくれたと思うけれどまだ完全には克服できてないし、外部からの軽視はまだまだある)
そういうミソジニーや、ファンたちの『好き』の気持ちを軽んじる視線を注がれながら、それでも極めて強固に隆盛していた帝国だったんだよな、ジャニーズは。
それが内部からひどく歪なものを露呈させて崩壊した時に、適切な批判に留まらず『ちゃらちゃらした若い男を持て囃す女』への憎悪がどうしようもなくあふれてきた人らが沢山いる。
蟹座のやきとり(本当は山羊座)