eye【12/1🌹DR 東6よ07b】 @hallmark@fedibird.com

夜ごはん🍚今日もモリモリ食べる🍲

「あかい」
　力が入らずにぼうっとしている降谷に対し、赤井は使用済みスキンの処理をした後強引に乱した服を元通りに着せ直し、彼にかわいかったよと囁いて額に音を立ててキスすることも忘れなかった。
　一度外に出て運転席に戻り、きっと降谷が落とした煙草も彼に見えないように拾って、微笑んで見せるのだ。
　いつもスマートに事を進めるのは同じ男としては気に食わないけれど、パートナーとしては安心して身を任せられる。
　でもきっと、上辺だけを取り繕っていることだってあるのだ。好きな子の側では格好を付けたいというのは男の特性らしいし。
「あかい」
「うん？」
「続き、してよ」
　ここに来る前に見た西洋の城みたいな建物。この時刻だともうきらびやかな電飾で彩られているような気がする。降谷がもう一度甘えた声で呼びかけると、赤井は返事の代わりに彼の手を取って、熱のこもった唇を押し当てた。

おしまい