加害の歴史と向き合わずして「平和」を語れるのか?―東ティモールを占領した日本軍
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本を読む読まないも読まない理由を述べたりするのは当人の勝手だし、読んだ本を駄本と評するのも自由だけどさ。
私は『五色の虹』は面白いと思ったよ。元在校生達の証言を聞けるギリギリのタイミングだったと思うしね。
当時、彼らがどう考え、今はどう生きているのか。
戦後、大物政治家になったが現在は昨日のことすら記憶がおぼつかない者、政府に監視されていてインタビューを途中で切り上げざるを得ない者、今もなお外国語の習得に励む者、老人ホームで暮らす者、本当に様々で。
満州建国大学が誉められたものじゃないのは事実。そこに対する批判は必須というのも分かる。
でも、それでも、この本は良い本だと私は思ったよ。
この筆者は注目点が今目の前で生きている人から全くブレないんで、そこが物足りなくなる時もあるけど、別にこの世にある本は彼が書いた物だけではないからね。こっちで補完するさ。
今更満洲の「五族共和」を朝日記者が書いた駄本など読むより中公新書の山室信「キメラ」を読めば充分その嘘で固めた実像がよくわかる。なかにし礼「赤い月」「夜の歌」でも阿片まみれ岸信介帝国が容赦なく暴かれている。
ちょっと前に朝日の記者が満州建国大学の学生達の話を書いた本を出したでしょ。ちょい話題になった。
『「五族協和」の実践をめざし特殊な教育が施される中、激しい議論を戦わせる学生たち。
彼らが夢見たものとは何だったのか。』みたいな。
もうこの説明の時点で受け付けない。激しい拒否反応が出る。
実践もなにも、そもそも「五族協和」など理想でもなんでもなくただの虚像でしかないわけでしょ。悍ましい実態を見せずに奇麗な外観を見せているだけ。虚飾。
実際はその前提に立ってないものになんの価値があるのか。
なんて思っちゃう。
なので絶対に読まないし、そういう本を書く(元)記者の言葉なんか絶対に引用しない。
そんなのが凄く多い印象がある。
こういう研究をコツコツ続けている人がいるという素晴らしさ。
"責任をとるべき人がとっていないという巨大な前例が今も生き続けています"
まさに。
(インタビュー)昭和天皇の戦争関与 歴史学者・山田朗さん
https://www.asahi.com/articles/DA3S16005536.html
2021年の記事だけど。まぁ、良い記事は何度読んでも良いしね。
YOASOBIは、平和を大切にしようとは歌っても、戦争に反対しようとは歌わない気がする。
今更だけど、先日NHKプラスでパリオリンピックの開会式を見た。
なんか、見せたいものがありすぎて逆に一番見せたいものは何だったのか、すっかり分からなくなった感じだねぇ。
あと、歌とか踊りとか色々やっていたけど、セーヌ川の畔にいた人達には何をやっているのか殆ど分からなかったのでは?まぁ、現地の人達は選手達のパレードを見られれば、それで十分なのかもしれないけどさ。
ピアノを雨ざらしにしたり、燃やしたりしていたのも私には悪印象だった。
最後の聖火台が気球に吊るされていたのも狙い過ぎというか。やはり冬季の北京オリンピックでトーチをそのまま聖火台にした、あの衝撃には勝てないかと。北京大会の開会式自体はオーソドックスなものだったのも最後の聖火台の演出を際立たせたと思うんだよね、利休の朝顔のように。
なんだかなぁ。もうちょい粋なものにはできなかったのかねぇ。
それでも、東京オリンピックよりかはマシだったとは思うけどさ。
サッカー観戦が好きですが、日常の話が多くなります。
時々、映画や本の話も出来たら良いな。