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デスピュアで「僕らはみんな死んでいる」を読み返したくなってとりあえず最終巻のみ読んできました。
同じ日に亡くなった男女が集められて、最初に成立したカップルのみ生き返れるってゲーム。運営(?)は想いを可視化できるから不正不可能。

3月のしぶの表紙はイチゴのが可愛い🍓

夕食後にどっちのSSも6視点で書いてしまったことに気がついて慌てて7ちゃん視点に書き直した粗忽者がここにいます。

陽色の口づけ 

「ただいまー、って言っても誰もいないんだけど」
「お邪魔します。……今なんて言った?」
あのあとロックマンが家まで送ると言い張るので、一緒にいられるのが嬉しくてお願いしてしまった。手を繋ぐかという提案には勘弁してくださいと答えたけれど。到着してロックマンが帰ろうとしたところで急にみぞれが降ってきた。予報では一日晴れだったので傘を持っていなかったロックマンを「そのうち止むわよ。買った本でも読んでたら?」と引きとめて腕を掴みつつ玄関の扉を開けると、何故か奴が固まった。
「ご両親はすぐ戻ってくるんだよね?」
「明日まで出張中よ」
ロックマンは何やら頭を抱えていたが、私がくしゅんとくしゃみをすると慌てて「早く温まって」と言われた。出かける前に暖房を消したばかりでまだ暖かいLDKに移動して暖房とこたつのスイッチをつけ、アイスを冷凍庫に放り込む。コートをかけてロックマンにこたつをすすめた。楕円形のこたつの少し離れた位置に座って他愛もない話をしていると、ぬくぬくと温まってきた。
「ヘル、アイス食べたら?」
「無理って言ったでしょ」
楽しげな声の方を睨んだらいつのまにかすぐ隣にいて、おひさまの香りと共に唇が重なった。
「今みたいな味がするのかな」
馬鹿。これじゃ雪色じゃなくて陽色の口づけだ。

雪色の口づけ 

日曜日の昼過ぎ、帰り道にあるスーパーからヘルが出てきた。
「ロックマン!?なんでここに」
真っ赤になって買い物袋を背に隠す彼女は今日は何をやらかしたのだろうか。
「本屋から帰るところ。君は何を買ったの?」
「ア、アイス!溶けないうちに帰るから、また明日!」
吐く息も白くなるこの気温でそんなに慌てなくても良いと思うのだが。三日前にヘルから告白されて恋人になって以来、彼女はいつも落ち着かない様子だ。
走り去ろうとしたヘルがバランスを崩したのを背後から抱きとめる形で支えると、コート越しにも彼女が固まったのが分かる。密着したままだと会話にならないだろうからヘルを解放する。
「うちの方が近いから遊びにこない?」
「やだ。あんたの家全館床暖だからこたつないんでしょ」
せっかく会えたのだからもう少し一緒に過ごしたいと思ったが、冬のアイスはこたつで食べるのが一番だと力説されて振られた。半透明の袋には新発売のアイス。CMによると謳い文句は雪色の口づけ。
「こたつはないけど僕の部屋も暖かいよ」
エアコンも使って室温を上げまくろうと決意して再度誘うとヘルがますます赤くなった。
「……CMの口づけって言葉思い出して意識しちゃうから、あんたと一緒にいる時食べるのは無理」
……うん、君が可愛すぎて無理。

眠すぎてまったく頭が働かない……

誤字直したらトゥート消えた……??

素敵作品が溢れていて幸せ……甘い……チョコレート×67は最高ですね……

素直じゃない彼らの攻防戦 

最近バレンタインという異国の風習が話題になっている。女性が想い人にチョコを渡して告白するという行事らしい。愛を込めて恋人や伴侶に渡す場合もあるようなのでナナリーも飯食い友達に渡すつもりで準備していたはずだが、そう簡単に事が運ばないのがあの二人である。ハーレで人目も憚らず痴話喧嘩を繰り広げていた。
「君さ、何か僕に渡すものない?」
「……ないです」
「フェルティーナの家でチョコケーキ作ったらしいけど、一体誰に渡すつもり?」
眼光鋭く睨んでいるが会話の内容はチョコのおねだりだ。尋問みたいなことをせずに素直にほしいと言えば良いのに。なんで知ってるんだと悲鳴を上げた親友がすごい勢いでこちらを向いた。ニケなの!?と顔に書いてあるので首を横に振って否定する。絶対サタナースの仕業だ。
「誰にも渡さないわよ!」
「もしかしてお腹がすいて自分で食べた?」
「違ーう!とにかく渡せないの!私には無理!!」
しばらく攻防が続いていたがやがてナナリーが押し切られ、小さな箱を取り出す。潤んだ瞳でロックマンを見上げ……
「チョ、チョコと一緒に、私も食べてっ」
ロックマンが固まり、あちこちでいきなり物が燃えた。バレンタインは例の台詞を言うのが決まりだと吹き込んだ銀髪男は後日盛大に髪を燃やされた。

りぼんはめだかの学校が忘れられない……田中先生のインパクト……
こどものおもちゃとか、あとは連載時に読んでいたのではないけれど有閑倶楽部とか好き。
グッドモーニング・コールは続編どうなったんだろう

@arare ふああああ美しいです!!!!流石6芸術作品になっても違和感なし……!!
髪留めの色とか髪にお花がついているのとか箱とか色々きゃー!!!!となりました!!
もう、とにかく美しくて……飾りたいです!!
目の保養をありがとうございます✨✨

微睡む碧に手を伸ばして 

「なんだ、ナナリーは寝ているのか」
教室に来た先生は机で熟睡しているナナリーを見て苦笑した。
「一週間ぶりの睡眠だろうから寝かせてやりたい気もするが、もうすぐ授業だからな。ロックマン、起こしてやれ」
どうやらこの昼休み、ナナリーは競技場で透明化した蔓の魔法を成功させたらしい。先日実技でアルウェスがナナリーの腕輪を奪った魔法だ。アルウェスが「せっかく静かなのに」とぼやきながら隣の席に手を伸ばそうとしたその時、ナナリーが顔を上げる。長い睫毛が震えどこかぼんやりとした碧の瞳がアルウェスを映すと、ふわりと幸せそうに微笑んだ。アルウェスが伸ばしかけていた手ごと硬直する。そのまま見守っていると、逆にナナリーがアルウェスの顔に向かって手を伸ばした。
「おいしい……チーズフォンデュ……次はこのプチトマトを……ぐぅ」
そう言いながらナナリーは斜めに机に突っ伏して再び眠ってしまった。俺を含め周囲の人間がアルウェスの金色の髪と赤い瞳を見つめる。今までその色彩を数多の美しい宝飾品などに例えられてきた従兄だが、流石にチーズとプチトマトを連想された経験はなかっただろう。無自覚に男心を弄んだ小悪魔を目の据わった従兄が乱暴に揺り起こすまでに数十秒経過していたことは、指摘しないでおいてやろうと思う。

Xだと未読の方に対するネタバレになるから、最近は畳める🐟か本文の下にコメントが位置する🧸が多め。

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