「SHE SAID」観た。
ハーヴェイ・ワインスタインの性暴力事件を告発すべく奔走する女性記者と被害女性たちの映画。性暴力の被害者から証言を得ることの難しさ、葛藤。加害者を守る構造。それでも事件を明るみにするという意思は、信念というか、もはや執念だなと。終始息が詰まるような感覚があった。
女性たちはそれぞれにその後の人生を生きているわけだけど、ひとたび口を開くと20年以上前のことでも鮮明に、悲痛な面持ちで語る。なにも“解決”なんてしていないとわかる。理不尽に課せられたものと、同時に失ったものの重さが伝わって、心がズン…となる。