中帰連の元兵士たちの告白ドキュメンタリー映画『日本鬼子』160分もあってクソ長いし、ナレーションがカ行とサ行とか毎回吹いてて技術的に最低限のレベルに達してない下手さだし、それでダラダラ解説するのが誰でも知ってる戦況の流れとかなので「半分の長さにしろ」って思うんだけど、なにが良かったかといえば罪の告白を本当に兵士だった人たちが自分の口で語ってくれることで、その真実性すらよく疑われてるが(飢餓のない中国戦線での人肉食とか)、本物の兵士が自分から語る様がフィルムに収められているのだからやっぱり貴重。よぼよぼになった元憲兵とかが自分がやった残虐行為を自分の言葉で。男の老人のどアップの顔面を延々見せられる苦痛(カメラも編集もほんと下手)を耐えるぐらい真実性を得られることに比べればなんでもない。ラストのほう、もうほとんど責任能力も失ったぐらいの認知症らしき老人がクチャクチャと聞き取りづらい発話で「ごみぇんなしゃいでしゅた…」と半泣きの様子を見ると、自分が言っていることの意味も分かっているのか怪しく、そんな「謝罪」の無意味さと彼らがやってしまったことと、それとともに生きてきたこと悲惨さを思う。
O2GLだよお!!