これは泣き言なので見なくて良いです
それは僕自身の不注意で有り得べき結末を掴みそこねたということにほかならないのですが、今しがたまで形を保っていたものが指の隙間から芥になって滑り落ちていく感覚が焼け付いたまま離れなくてどうしようもない
おませいげんみ×
八重「……なぁ、深山さん」
棗「別に名前でもいいですよ? 呼びやすい方で」
八重「……じゃあ棗さん、なんであんたそんなに呑気にしてはんねや」
棗「そんなに呑気に見えますかねぇ」
八重「自分の身内殺した人間と平然と接しててまともな訳あれへんやろ 何企んどんの」
棗「別に何も? 俺は先生と居られればそれで」
八重「ストックホルム症候群でも拗らせとんのか……? ありえへんやろ、せんせ殺すために来たんちゃうんか」
棗「別に復讐したからって家族が生き返るわけでもないじゃないですか 死人は何も感じませんし語りませんよ」
八重「そういう問題やないやろ ……あんたは底が見えへんから怖いんよ」
棗「……八重くんも先生と関わってたらそのうち分かりますよ もしくは俺と別の道を行っても面白いですけど」