🐟化野夕陽「春の魚」🐟
涛也はある日、漁師の伯父からサワラが獲れなくなると聞かされる。漁業の町に生まれ育った涛也だったが、温暖化によって身近な魚が獲れなくなるという話を聞いたのは初めてだった——。
日記。材が財だった話
友だちと梅田でタイ料理を食べた。全体的に単価の高いレストランが入っているフロアにあるタイ料理屋さん。
予約の時間まで時間があったので、フロアをウロウロしていたら巨大な材木が柱に立てかけてあって、なんか圧迫感あるし、柱が綺麗に隠れているわけでもないしなんでこんなのを置いているのだろうと思った。
で、これだけ太い木の傷のない材木というのはとてもとてもお高いだろうから、これだけの材木を買える財があるんだぞという顕示なのだと思った(本当かは知らない) 高い時計をつけるように、巨大な材木を柱に立てかけることで財を誇示しているに違いない(繰り返すけど本当かは知らない)
帰りにエスカレーターでくだっていると、同じ建物の違うフロアに家具屋さんがあって、そこに巨大な一枚板がたくさん展示されていた。財だ!材だ!と思って妙にウケてしまった。
『Kaguya Planet 0号』
🌒大木芙沙子「二十七番目の月」
🌒赤坂パトリシア「Linguicide,[n.]言語消滅」
🌒佐伯真洋「月へ帰るまでは」
🌒高山羽根子「種の船は遅れてたどり着く」
📚ブックレビュー 堀川夢
📚コラム 鯨ヶ岬勇士/齋藤隼飛
📚インタビュー 池澤春菜
SF企業VGプラス合同会社。オンラインSF誌 Kaguya Planet、SFレーベルKaguya Booksの編集者。編書『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(社会評論社)、『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』他。フェミニスト。