In the Name of God: A Holy Betrayal
『すべては神のために: 裏切られた信仰』
https://www.netflix.com/jp/title/81493078?s=i&trkid=255639042&vlang=ja&clip=81663912
シリーズのドキュメンタリーで、韓国で起きたカルト宗教絡みの有名な事件幾つかを追う作品。一つ目は摂理の教祖による30年以上に亘る女子大生数千人への性的暴行。二つ目はカルト会社社員32人の死体発見から官僚、警察、財界の大物、当時の大統領までが出てくる五大洋事件の顛末。三つ目は共同生活を送る宗教団体で起きた幼児暴行殺人事件。
五大洋事件の黒幕と言われた財界の大物は当時の大統領権限で罪に問われず、セウォル号事件にも関わっていて2014年に変死体で発見…というところまで何というか韓国映画に通底する警察不信・権力への揺るぎない批判的な視点が何から来るのかが肌で感じられた……下手な韓国ノワールよりもよほど二転三転してる。
似たような事件、日本にもあるのにこういう検証がエンタメにされないのは本当に怖い。最近だとアベシンゾーのファッキン行為をまとめた「妖怪の孫」が割と追ってたけどあれも事実の列挙だけと言えばそうだもんな…
バービーは新しいフェミニズム映画みたいな触れ込みだったけど、別に全方位的に「正しい」ことを保証なぞしとらんのよな。当たり前のことだけど。でも、そういう作品だからきっと「正しくあった欲しい」と願ってた人(特に女性)を相当に落胆させた。そして、その女性達が日本人であることを公式は多分一顧だにしていない。今の日本の洋画市場で稼ぐより、アメリカで稼ぐ方が大きいだろうから。
そういう諸々が透けるから、余計に怒りと落胆が生じてるんだろうと思う。この件に関して発言しないグレタ・ガーヴィグを見る目は冷淡なものになってくんじゃないか(マーゴット・ロビーが発言しないのはプロモーションへの参加を拒否するストの影響もあるという見方もできるかもだけど)
一方でオッペンハイマーだけど、正直ノーランが発言することは期待してない。勝手なイメージだけど、こういうことに興味もなければ心を痛めてるファンのこともどうでもいい人だと思ってる。というか、オッペンハイマーにシンパシーを感じてる気がしてるので。自分が最高の映画になると思えば女性差別とか人種差別を肯定するものでも世に放つ男だと思ってる。完全に偏見だが。
京極堂シリーズの新刊出るって話を高校時代からの親友と話してて、そういえばこんなんあるよと言ったら意外に知らなかったようなのでここでも。
中禅寺先生物怪講義録というタイトル通り、京極堂が高校教師をやってた若き日という設定で公式に出てるシリーズです。ノリは百器徒然袋に近い。まだ交番勤務だった木場修とかよくわからん榎木津とかも元気に出てます。
https://amzn.asia/d/0DYdMqJ
【告知】「烏衡オンリーイベント/あとは烏が喰らうだけReturn」
8月10日の#エア阿選オンリーCarnival に合わせ、昨年に引き続き烏衡オンリーイベントを開催します!
【概要】
・烏衡に関する作品が1点以上あればどなたでも参加可能です!
・作品はイラスト、漫画、小説、詩歌など問いません。
ポイピク、pixivなどの自作品のリンクを貼っての投稿、ネットプリント告知もOKです。
・今回はTwitter・Mastodon上での開催となります。参加される際はタグ
#あとは烏が喰らうだけReturn を付けて作品をご投稿ください。
・過去作も歓迎いたします。その際は #阿選沼の水ぜんぶ抜く のタグ併用をどうぞ。
・CP要素を含む作品は登場人物の名前の頭文字を一文字ずつ取った
組み合わせで表記(例:烏阿、阿烏など)し作品に添えてください。
・年齢制限のある作品は明記の上、ワンクッションを置くなどゾーニングにご協力ください。
沢山のご参加をお待ちしています♪
あと自分も最近知ったけど日本の「(ホステスのいる)クラブ」業態って独自のものらしく、監督インタビューを読む限りでは当時海外では被害者の仕事が理解されず、なんなら日本国内でも「売春婦」という認識で被害者が心無い言葉を投げつけられていたようなのでわざわざ当時の六本木を知るママさんが二人ほど出てきてどんな仕事なのかを解説するシーンが挟まれていた。
実際自分も一年弱やってたけど本当に何故あんな座っただけで5万8万が平気で消えていく店に座りに来るのやら理解しかねたので確かに解説は必要だと思った。クッソ高い店だと通称「特攻」と呼ばれる枕営業ありの女性もいたらしいけど、知る限りでは客とどうこうする話は(体調悪いのに送りのタクシーでホテル前につけられて逃げただとか話を持ちかけられたけど断ったという文脈以外で)一度も耳にしたことがないので、店と親からの代の付き合いだとかいう上流階級や仕事の接待以外で来る客は今も謎のままである。