明けましておめでとうございます。
今年は仕事をこなしつつも漫画の方もちゃんと描ける大人になりたいと考えております。
昨年は異動のための闘いと休職と復帰&異動後の環境でパンクしそうでしたが、40歳になる前に元の業務に戻る!と数年単位で準備していたので、達成できたのは良いことでした。
次の4月で不惑を迎えるわけですが、若い頃からそのつもりでいたとはいえ、この日本社会で「社会的に女と見做される存在として1人で自活していく」ことのハードルの高さを痛感しています。パートナーとは完全に財布を分けており、特にこの数年は遠距離のため、本当に1人貫くことについてよく考えていました。
昔「結婚出産はしたくない、しても事実婚」と熱く語っていたフェミクラスタの女性たちが、いやむしろ熱い人ほど周囲の圧やら「社会的に祝福・肯定される関係」を持つことで初めて自己肯定感を得たりでバンバン結婚出産していくので、変わらないのは自分だけなんか???と思ったのもこの10年でした。正直、社会構造と世間の意識が変わらない以上、女性にそのへんを貫き通すことを求めるのは酷な社会だと思います。
幸い職場には同じ境遇の先輩がとても多いためアドバイスには苦労しませんが、後続のためにも一つのロールモデルになることを今後は意識したいところです。
もともとXのフェミクラスタって「女性差別をベースに全ての差別に対して声を上げる」ことが基本だったはずなんだけど、その中でも旧植民地差別やアジア蔑視、外国人・障がい者差別には疎そう…というか女性蔑視に対して特に恋愛やライフステージについて強気の語りをするときに性的マイノリティのことが頭にない書き方して憤ってたタイプ(フェミクラスタいた時はよほど蔑視表現がない限りは距離を置く程度にしてた)が今年、軒並みトランス差別に走ったように見える。
「なんか女性差別についてきちんと語ってくれてた人たちがみんなトランス差別ガーって言っててこっちが間違ってたのかな?って気になりそうなくらいだったけど、自分の最初に直感したことが正しいと思えてよかったです!」とデマを身内で回し合って自己肯定感高めてるっぽいのを見てしまってウッとなった。
原作者の示す価値観や作品の特徴からしてド差別な人はまあ少ないだろう、という目算があったからTwitter Xの方で鍵のプライベート垢だけだったところから同人アカウントも作る覚悟ができたという経緯はあるし、実際他の(個人的に原作そのものにも充分な信頼が持てていない)ジャンルよりは本当にしっかりした方が多いのでとても恵まれた環境だとは思うけど、やっぱり人が沢山いるっていうのは明らかにアカン発言を普通にする人が当然いるので、正直マストドン周りの方が治安良くて落ち着く。
なんというか原作への信頼がある故に「同じものを摂取して、かつ原作に心酔してるレベルのこと言ってるにも関わらずここがこうなるんか…」というダメージというか。
いや自分もカップリング的な話とかではそう思われてるんだろうけど、どういう価値観を持ってるかって、話し込んだ上で全てに100%同意できる人なんてこの世に存在しないのは当然だけど、それでも絶対的にアウトなラインってやっぱりあるので…
(入口は十二国記だけど羅小黒戦記もゲ謎もさはんも含めた話です。現時点でもまだ相互の方にはものすっっっごく恵まれている方だと思う)
ゲ謎が大ヒットしていること自体は良いことだと思うけど、あれで南方戦線帰りで過去シーンがほぼ『総員玉砕せよ!』から引用されてる水木の戦友たちを「英霊たちが守ってくれてる✨」って書く人、「まだ彼らは守りたいものために戦ってる😭」って書き方してる人が結構いるのが地味にダメージ強い……「そういう建前で行くことになって、そう育てられてはいたけど余りの酷い環境に内心では飯のことしか考えてない兵士たちが、己の体面のために死を強要してくる上官の欺瞞に気付きながらも犬死にさせられた」ことへの強い怒り(水木しげるの友人がその戦闘で死んだ後、後方にいた水木しげるは「そんなにまでして守るほどの拠点ではないだろう」という上官達の噂話を聞いている)で綴られたあの作品の彼らに、国家的欺瞞の象徴みたいな「英霊」ってワード使うんかいっていう……
改めて「英霊」ってワードをカジュアル化させていった某ゲームへの殺意が募る