自己紹介記事が公開されました。
自分のことについて書くのはあまり得意でないので、筆名の由来にまつわる嘘の話を書きました。
改めて、どうぞよろしくお願いいたします。
「新入会員自己紹介」(第58回)青島もうじき|日本SF作家クラブ|pixivFANBOX
https://sfwj.fanbox.cc/posts/7153936
本日発売の『ユリイカ2023年12月号 特集=長谷川白紙』の見本誌をいただきました。
青島は『エアにに』の歌詞が持つオブジェクト性についての論考を寄せています。
盛りだくさんの一冊ですので、じっくり楽しんでいただけますと幸いです。
布施琳太郎の第一詩集『涙のカタログ』を読みました。
語りきれないので、今回はそのうちの一篇「黒より冷たい海のメディア」について、水面というインターフェイスを通して感想を書きました。
吉川賢『森林に何が起きているのか』(中公新書)、書き物の資料のつもりで手に取ったのだけど、今年読んだ新書のなかでも五本の指に入るくらいずっと面白い本で瞠目している。
ユーカリは燃えやすい植物だが、枯れ葉が溜まりすぎる前に林床だけを焼き払うような小規模な火事が起こり、結果としてほかの植物から身を守ることができている。そのため、ユーカリ林で火事を減らせば蓄えられたユーカリの枯れ葉のために一度の火事が大火事となり、コアラの命を脅かし、けれどさらに防火を徹底すれば今度はユーカリが優占種ではなくなり、やはりそれでもコアラは生きていけない。コアラがユーカリ林で生きるためには、定期的かつ小規模な山火事が起こることが必要である。みたいな話が次々と出てくる。
火災を防止することがそのまま生態系の保護に繋がるわけではなく、そこには人と森林と火のバランスを取ることの難しさがある、ということが(まだ序章を読んだだけだけど)語られていて、とても興味深い。
作家。豆乳が好き。 『異常論文』(早川書房)、『私は命の縷々々々々々』(星海社)、『破壊された遊園地のエスキース』(anon press)など。