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伊藤亜紗『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』を読んでいる。19世紀のピアノ教育においてはダクティリオンという指に装着して指の筋肉を鍛えながら技能を鍛えるという器具が用いられていたらしく、はじめはおもしろ蘊蓄として読んでいたのだけど、段々とその筋トレ的練習によって目指されていたものがトリルやなどの各技法であることや、演奏が技法へ還元されていくことがちょうど19世紀の産業革命による分業の思想に端を発する構造主義的な思想であることが扱われて、最終的には脱構築的なピアノ教育についての説明に着地させていてかなり良かった。

今年に入ってから読んだ本

黒田夏子『abさんご』(文藝春秋)
宮田登『民俗学への招待』(筑摩書房)
木澤佐登志『ダークウェブ・アンダーグラウンド』(イースト・プレス)
川添愛『言語学バーリ・トゥード』(東京大学出版会)
uncv『グリッチアート試論』
遠野遥『浮遊』(河出書房新社)
橋爪紳也『大阪万博の戦後史』(創元社)
五十嵐太郎『日本建築入門』(筑摩書房)
川添愛『ふだん使いの言語学』(新潮社)

【告知】
anon pressさんに短編「サロゲート」をご掲載いただきました。文字と物語の混ざりゆく世界と、架空の群島に伝わる一つの函にまつわる信仰を扱ったお話です。AIによる創作が受容されてゆくこの時代にぜひ。
2月8日までは無料配信期間です。よろしくお願いします。

note.com/anon_press/n/na85b8ea

短編の初稿を書き上げたので短編の初稿に取りかかります

2023年は幽霊的な事象を蒐集するゴーストハンターになります

遠野遥『浮遊』、幽霊本でした。
ホラーゲームにおいてプレイヤーは操作キャラクターに憑依することによって同調して恐怖を味わうことができるけれど、ゲームシステムやシナリオによる要請によって生じる操作不能のムービーパートにおいてはプレイヤー自身が幽霊となる瞬間がある。絵馬における欲望はNPC的な透明化を経るし、馬跳びのアルゴリズムに組み込まれることはムービーパート的な操作不能性がある。

換気のために窓を開けていたらそのまま寝ていたらしく、事実上の屋外で一晩過ごしてしまった

正確な放物線を引きながら飛ぶ小鳥を見たご近所さんが「衒学的だ」と怒っていた

まったく意図したことではないが、近いうちに青SFと島SFが続けて出るので自己紹介感がある

カフェインの摂れる様々な水分(cf. あかりの灯る大きなお家)を買い込んで帰路についた

幽霊ZINE、大真面目に考えて2月を目処に動かそうと思います

2023年のやりたいことのひとつに、小説に限らず幽霊にまつわる作品を集めたZINEをつくりたいというのがある

文学フリマ、向こう数ヶ月分くらい人と喋ったことにより社交性ストックが空になったので休んでいる

週末の文学フリマ京都は一般参加の予定です

今年はなるべく読んだものの感想を書こうと思うのだけど、Twitterに載せるのは自意識過剰のために憚られるのでなにかよいプラットフォームがないものかとぐるぐる考えている

Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。