私が就労支援施設の話を聞いていて(クライアント/患者さんに聞く機会はよくあります)いつも困ったものだと思うのは、労働者の権利とか、労使関係の法律とかを、おそらくスタッフがほとんど理解してなくて、利用者に「そんなことだと会社に雇ってもらえませんよ」的な説教をよくしていること。
「頑張って休まずに働く」ことができるようにすることが支援だと思っていること。
要は、「図らずも」かも知れないけれど、企業にとって都合のいい人材の育成を目指している状態であることなんですよね。
それってそもそも小中学校から始まる教育も、今や(元々だろうけど、最近は加速度的にひどくなってる)皆んなそうなっているとは思うけど。
本来であれば、スタッフがいの一番にしなければならないのは、利用者の権利と法律に関する知識の啓蒙と、彼らが橋渡しをする企業に対して、利用者の権利の侵害がないようにきちんと主張、監視をしていく仕事だと、私は思うのだけれど。