プロットについては、最新の小説を書くまでは「第一幕の終わりくらいまで詳細に決めて、第二幕は大まかに決めて、第三幕は流れで進める」という感じでした。この書き方の好きだった点は、考えながら小説を書ける点でした(考えることそのものが楽しいのです)。ただやはり、このやり方も速度が出ないコンプレックスに繋がっていました。考えるから進まない、進まないから考える、の悪循環に陥ることもしばしばあったのです。
最新の小説ではプロットに対する向き合い方を大きく改めてみました。「第一幕から第三幕まで全て詳細に決めてから進める」という方法で試してみました。これもまたコンプレックスを解消する助けになりました。とにかく速く書けました。プロットを詳細に決めるプロセスでいっぱい考えられますし、書きながら悩まずに済む。それで分かったんですけど「考える」≠「悩む」なんですよね。
書きながらで考えるリソースをどこに割くかって問題だとも思います。ストーリーテリングに割きながら書くか、表現に割きながら書くか、考えずにとにかく書くか。これもまた月並みですが、バランスの問題なんでしょうね。必要に応じて方法を切り替えながら書けるのがベストなんだと思います。