身内の個人情報をもらすようで何だが、実は私の母は能登出身で、母方の親族の多くが今も能登で暮らしている。伝え聞く限りでは震災で亡くなった人はいないようだが、中には避難所暮らしを余儀なくされている人もいるらしい。母方の親族とはもう何十年会っていないかというレベルで疎遠になっているのだが、そうは言っても少なからぬ縁がある土地だし、子供の頃には母に連れられて何度も能登に遊びに行った。そういうわけで、大災害になると常に心が痛いのだが、今回は余計に心を痛めている。と同時に、わざとやってんのかと言いたくなるくらいの政府の対応の遅さ、ボランティアは迷惑だとがなりたてるクズネトウヨ、ここぞとばかりに限界集落廃村論を唱えるゴミ政治家(室井佑月の亭主の米山!)に激しい怒りを覚えている。
ときに、石川県は一向一揆の本場として知られ、武家権力を農民が放逐し「百姓の持ちたる国」だった歴史を持つ。そういう抵抗の歴史を持つがゆえに、強く頭を押さえつけられて今では日本屈指の保守県になっているのかなと思う。例えば幸福の科学というクソみたいな右翼宗教の布教が最も盛んなのは沖縄であるように、そういう例は今でもある。もっとも母いわく、一向一揆の伝統は今も能登の人々の心の奥底に息づいている、舐めない方が良いとのことだが…。