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jbpress.ismedia.jp/articles/-/
「松本人志は笑いの天才だ。たとえ私生活で不行状だったとしても、彼の才能は否定できない」といった物言いを見るたびに、所詮私にはお笑いを理解するセンスがないのだなとすねていたので、いや松本は天才なんかじゃないぞという主旨の文章を読むと正直ホッとする。桂枝雀の努力によって形作られた本物の話芸はダウンタウンの暴力イジメ芸なんかとは比較の対象にすらならない!と言ってもらえると、だよねー!俺もそうじゃないかと思ってたんだよ!と100回くらいうなずきたくなる。しかし、一応平成の世を生きてきて時代の空気感を知っている者からすると、古き良き昭和のお笑い、つまり内輪ウケを排した練り込まれた笑いが復権するのはなかなか難しいだろうなとも思う。ただ、テレビに内輪ウケのお笑いを持ち込んだのは『オレたちひょうきん族』のフジテレビだろうが、かつては内輪ウケお笑い番組で隆盛を極めたフジテレビも今はテレビ東京にさえ視聴率で抜かれてジリ貧状態だ。時代の空気は徐々に変わりつつあり、松本人志の失脚はその象徴である…というのは甘い見方なのかねえ。

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