菅野彰『色悪作家と校正者の純潔』
大変におもしろかった。時々振り回されるけどいつも横暴で強くて主導権握ってる攻めが、常識的にしか見えない受けのあまりにも読めず規格外な一端に触れて、文字通り駆けずり回って奔走させられてしまうところ。
ここにきて、受けくんの攻めに対する侵食度合いの、というか攻めくんの侵食され度合いがとんでもねぇというのが見えてきて、ニヤニヤしてしまう。
下手するとどちらともが身を滅ぼす、もう少し具体的にいうと彼らそれぞれの核の9割を占める「仕事に影響が出てくる」ので、もう少々したら一度心の整理など必要なのでは? と思うけど、それはそれとして「いいぞ、いいぞー!」の気持ちである。
なお新登場の当て馬さんも好きだなぁ。私はやはり脇キャラが好きなんよ…… 脇キャラが魅力的で、脇キャラには脇キャラの人生がしっかりあるような作品が好きです。